こんにちは、ミリオンコーチ育成専門家のmai(@maimecc)です。
よくカウンセラーやセラピスト、マインド系のコーチによる「あなたの潜在意識を書き換えます」という売り出し方を多く見かけます。
極端なものだと「遠隔のエネルギーワークで潜在意識を書き換えます」というスピリチュアルコーチもいるようです。
断言しますが「あなたの潜在意識を書き換えます」という言葉は、誇張されたセールスコピーか、嘘です。
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潜在意識とマインドブロック
なぜ「潜在意識を書き換える」が嘘なのかを言及する前に、まずは潜在意識とマインドブロックについて説明します
潜在意識とは?
潜在意識というのは無意識のことです。
人の心には無意識的な信念・価値観が数多くあり、思考や行動の決定、感情の動きに大きく影響しています。
そして潜在意識の多くは、幼少期の頃に形成されます。
自覚できる顕在意識が全体の10%弱だとしたら、自覚できない潜在意識は90%以上を占めています。
人生やビジネスの結果に強く影響しているのは、理屈や論理的な思考ではなく、無自覚の潜在意識なのです。
マインドブロックとは?
マインドブロックとは、望む行動を阻害する潜在意識のことです。
たとえば「SNSで顔出ししたほうが良いに決まってるけど、顔出ししたくない」という人がいるとします。
顔出ししたくない理由は大抵の場合、「人目が気になる」「恥ずかしい」「副業禁止だからバレたくない」などです。
しかし一方で、ネット上で堂々と顔出しして、喋ったり踊ったりしてる人たちもいますよね。
顔出しししたくない人と、顔出しを厭わない人、彼らとの違いは一体何なのでしょうか?
少なくとも生まれた瞬間から「顔出ししたい」とか「顔出ししたくない」なんてことは思っていなかったはずですよね。
つまり今までの人生経験の中で「顔出ししたくない」という感情に繋がる「何か」があったということなのです。
しかし、本人はそれをすっかり忘れています。
過去の記憶等からこの原因を特定し、最終的に「顔出ししても良いよね」というゴールに導くのがマインドブロックの解除です。
「潜在意識を書き換えてもらう」リスク
「潜在意識を書き換えてもらいたい」と考えるときには、大きく2つの傾向があります。
一つは、自分ではどうにもならなない心の問題を他人になんとかしてもらいたいという他責思考。
そしてもう一つは、手っ取り早く潜在意識を書き換えて成果を出したいというエゴです。
本来、潜在意識を他人に書き換えてもらうことには、大きなリスクがつきものです。
しかしこうした他責やエゴといった貧乏マインドを持っていると、潜在意識の書き換えという方法に飛びついてしまうわけですね。
潜在意識を他人に書き換えさせるということ
潜在意識を他人に書き換えてもらうというのは、どういうことなのでしょうか?
それはたとえるなら、鍵がかかっている心の開かずの扉を、他人が無理やりこじ開けたり、騙して開けさせるということです。
人の心には、鍵をかけた開かずの部屋が、心の中にいくつもあります。
しかし鍵をかけた張本人は、その部屋がどこにあるのか、部屋の中に何があるのかもほとんど覚えていません。
鍵は幼少期の頃にかけたものであることが多く、部屋の存在にすら気付いていない人もいるでしょう。
人は嫌な記憶ほど蓋をして、解決したことにしたり無かったことにしているものです。
それは決して悪いことではなく、生きていくための防衛本能と言えるでしょう。
しかし、それを「潜在意識を書き換える」と称して、他人が暴いたらどうなるでしょうか?
土足で家に上がり、鍵のかかった部屋を「鍵がかかっているのは良くないことだ」「鍵を開ければあなたはもっと幸せになれる」と鍵を開け放っていったらどうでしょうか。
家主であるあなたはどう感じるでしょうか?
部屋に鍵かけたのは、「その時のあなた」が生きるために必要だったことなのです。
鍵を開けることで「今のあなた」が部屋の中にあるものを受け入れられるかどうかは、あなたにしか判断がつきません。
鍵はあなた自身が自力で開けるべきであり、他人にそれを委ねるのは、人生の主体性、心の自由を放棄することと同じです。
他人に委ねた結果、混乱し心身の調子を大きく乱す人が少なくありません。
ただでさえ鍵開けは重い作業ですから、自力でやっても心に負荷がかかります。
他人に委ねてしまうと、依存的になり、自我のコントロールを失うのです。
潜在意識系のコーチやコンサルがサポートできるのは、一緒に鍵を見つけて部屋の前へ連れていくところまでであると心得てください。
それを超えた干渉をしてくるコーチやコンサルからは、むしろ離れるべきです。
スピリチュアル的な書き換えは取り返しがつかないことも
レアケースですが、中には「遠隔で潜在意識を書き換えます」などのスピリチュアルなアプローチを取る人もいます。
催眠という手法を取る人すらいます。
他人による書き換えは、本人の心の準備ができていなければ反動も大きいものです。
そのためたとえ「書き換わった」と感じても一時的なもので終わり、時間が経てば元に戻ります。
なので遠隔やエネルギーでどうこうというのは、実質的な効果は無いに等しいです。
しかし、効果の有無よりも重大なことがあります。
それは、他人の潜在意識を書き換えるというコーチ・コンサルの支配的なエゴを通したスピリチュアル系のアプローチは、そのアプローチを通して明確に人生に悪影響となるからです。
そのコーチやコンサルの性格が良かろうが、サービスの評価が高かろうが、口コミがたくさんあろうが、関係ありません。
世の中はすべてエネルギーで成り立っていますが、エゴの低い波動のエネルギーを、自分の心を相手に委ねた状態でモロに浴びるということを想像してみてください。
たとえるなら、傷口を晒したまま泥を被るみたいなものです。
それなら傷を負ったままのほうがマシだと思いませんか?
そもそもが「書き換える側の支配的なエゴ」と、「書き換えてもらいたい側の他責的なエゴ」で引き寄せ合って、書き換え系のサービスの需要と供給が成り立っています。
要はどっちもどっちなのです。
これ以上詳しく言及するとこの記事の主題からズレるので割愛しますが、最近は対人支支援業のビジネスが増え、こうした心の弱さに取り入るサービスも多くなってきました。
私を信じてくれるなら、これを読んでいるあなたはくれぐれも気を付けてください。
自分の心と正しく向き合う
「潜在意識を書き換える」というのは、手っ取り早く意識と現実を変えることができるというわけではありません。
もし簡単に意識が変わるのであれば、それは既にその準備が整っていた、そういう生き方を既にしきてきただけなのです。
マインドブロックを外すことで成果が目に見えて変わったり、潜在意識を書き換えることで売上が急上昇する人というのは、日々客観的に内省しながら生きてきた人です。
本来自分を根源から変えることには時間がかかることがほとんどです。
だからこそ焦ってはいけないし、ましてや奇抜な知識や魔法のように見えるノウハウに、惑わされないようにすることが大切ですね。