起業初心者が高額商品作りを失敗する3つの理由

こんにちは、プラチナマインド®️コーチのmai(@maimecc)です。

高額商品を作って売ることは、薄利多売という強者の戦略とは真逆をいく、厚利少売という弱者のための戦略です。

ここで言う弱者とは言葉通りの意味ではなく、「お金を稼ぐのも大事だけど、自由やプライベートを大切にしたい人」のこと。

つまり売上一辺倒、拝金主義、売れれば売れるだけスゴくてエラい、という世界観でビジネスに邁進する人たちではなく、「人生全体の幸福の中で、必要十分+αの売上を獲得したい」という人たちが、厚利少売に適しているわけです。

コーチ、コンサルタント、カウンセラーが安定して売れていくには、言うまでもなく高額商品作りが大切。

労働集約型の仕事ですから、時間あたりの単価をどれだけ高められるかが、ビジネスとしての成否を決めると言っても過言ではありません。

しかし昨今では様々な起業塾やビジネスコンサルさんが高額商品作りをサポートしていますが、実はほとんどの人が高額商品作りに失敗していることを知っていますか?

  • 起業塾で作った高額商品がなんだか合わない
  • 起業コンサルに作ってもらった高額商品が売れない
  • 作った高額商品よりも、別の商品を売りたいと考え始めている
  • 高額商品のための集客が上手くできない

そんな人が、実は非常に多いのです。

なぜほとんどの起業家が高額商品作りに失敗してしまうのか?

その理由を3つ紹介します。

お金のブロックがある

お金のブロックがある、つまり簡単に言ってしまうと「心の奥底では、お金を受取拒否している」ということです。

このお金の受取拒否にも何種類かあります。

「こんな商品が高額で売れるの?」という不信

商品を作ったは良いけれど、心の底では「売れるわけがない」と思っているパターンです。

これは起業塾や起業コンサルさんの元で高額商品を作った人によく多いですね。

分析やワークを通してアドバイスをもらいながら「作ってもらった」という意識が強く、商品に対するスタンスが他人事になっています。

この場合、そもそもが「自分のビジネスを他人の知恵でなんとかしてもらおう」というスタンスが根底にあります。

しかしそのわりに「プロに頼むのだから100点満点の正解となるような商品じゃなきゃ嫌だ」とも思っており、心の底では起業塾や起業コンサルさんを信用しておらず「売れないんじゃないか」「他の人の商品に対して魅力がないんじゃないか」「自分が他の人と比べてこんな悩みを持っているのはコンサルのせいだ」と不信と他責に走りがちです。

高額商品の作り方そのものではなく、自分のビジネスに対する100%責を負うというマインドを持つことが大切であり、そこがクリアされなければ、どこで誰から何を学んでも、まともに成果は出ません。

「こんなに高額をいただくのは申し訳ない」という自信のなさ

「自分なんかが、こんな大金を払ってもらう資格はない」という自信のなさが強いケースもあります。

こうした方は、自分の価値を低く見積り、自分の価値とサービスの価値を同一視しています。

幼少期からの根強い無価値観を持っているケースが多いです。

しかし、たとえば起業コンサルさんから

「あなたも高額を受け取って良いんですよ。高額を受け取ることを許してあげましょう」

といった助言を受けたときに「そっか、そうだよな」「そうかもしれない」と素直に受け取れれば、お金のブロックはすぐに、あるいは短期間で解消します。

しかし様々な言い訳が浮かんだり、心のうちに「いや」「でも」「そうは言ったって」と強い抵抗が生まれる場合は、ビジネス以前の問題として、自分のこれまでの人生課題に向き合い、見つめ直す必要があります。

それは数ヶ月や数年かかるケースでもあり、またこの「素直に受け取れない」という傾向は様々な局面で足を引っ張るので、なかなかビジネスで成果が出ないことが少なくありません。

「この程度の内容で高額は受け取れない」というジャッジ

「高額である以上は、誰もが認める立派で素晴らしいものでなくてはならない」と思い込んでしまうと、「高額に見合うと自負できるサービス」を中々完成させることができません。

つまり自分で自分のハードルを上げるため、どんなに知識を身につけても、どんなに学んで専門性を得ても、「まだ足りない」「まだ高額受け取るに値しない」と自己啓発ばかりを繰り返し、何年経っても高額化ができないのです。

こういう方の場合、他人のサービスに対しても「この程度のレベルでこの値段なんて詐欺なんじゃないか?」とジャッジしていることがほとんどです。

自分が買ったサービスに対しても「この値段でたったこの程度の内容だなんて、信じられない!」と憤ったりするのです。

他人をジャッジすればするほど、自分をもジャッジすることになります。

他人を批判した以上、自分が批判されるレベルのものを世の中に出すわけにはいかない、と考えるからです。

「この程度でこの値段」という値段と中身の損得勘定を辞めることができなければ、スムーズに高額化することができません。

「稼ぐ」ことよりも優先したいことがある

お金のブロックと同じか、あるいはそれ以上に多いのは「稼ぐことよりも優先したいことがある」というケースです。

高額商品を作るタイミングでも、高額商品を作った後でも、「稼ぐことよりやりたいこと」があったり、「稼ぐことが一番やりたいことじゃない」というときにビジネスが前に進まなくなります。

実は稼げなくていいと思ってる

SNSやオンラインでのビジネスが流行るようになり、稼いで華やかな生活を送る人が増えましたね。

彼ら彼女らが、まるで楽しくラクして稼いでるかのように謳うのを見て、「そうか、今の時代の起業はラクなんだ」」と思ってしまっている人は少なくありません。

もちろん、私からすればこんなにラクで楽しいことはないのですが、「ラクで楽しい」の基準が全く違うのです。

幸せな未来のためなら、毎日食事も寝る間も惜しんで24時間ビジネスのことを考え続けるのが、まったく苦じゃない。むしろ娯楽でありご褒美。

100回失敗してもピンピンしていて、一生懸命考えた企画やアイデアがスベったり、これだと思った投資が鳴かず飛ばずでお金や時間をロスしても「やっちゃったわー」くらいのノリで、うまくいくまでトライし続けるのが当たり前だと思っている。

バケモノじゃん……って思いましたか?(笑)

そうです、私たちのように幸せに売れてる人間にとっては、ビジネスが最大の娯楽で、楽しくて楽しくて生き甲斐そのものなのです。

あるいは「すごく楽しい!」だなんてポジティブ満開なスタンスでなくても、「いやいや、これくらいは普通でしょ」とクールにやってる人たちもいます。

これが、成幸している人たちの基準です。

そして「そうまでして稼げるようにならなくて構わない。成幸しなくても構わない」という人が、実は大半なのです。

そこまでしなきゃ稼げないならやりたくない。

もっとラクだと思ってた。

ぶっちゃけ、ビジネス舐めてました。

だったら会社員のままで、主婦のままで、じゅうぶん幸せです。

そういう「実は、そうまでして稼げるようになりたいわけじゃない」というケースがとても多いんですね。

だから高額商品を作るときに生まれる、さまざまな心理的抵抗を受け入れて乗り越えようというエネルギーが欠落するのです。

高額商品ではなく、低額商品を売りたい

まず、高額で売れるかどうかは、個人の能力ではなくマーケットで決まります。

コーヒー一杯が100万円では売れないように(富豪なら物珍しさで買うでしょうが)、100万で売れるかどうかは、そのマーケットに依存するのです。

しかしその現実を見ずに「コーヒー一杯を100万円で売りたい人」と「安くてもいいからコーヒーを売りたい人」がいるということですね。

マーケットでは明らかに安定して高額では売れていないものを、高額で売れるはずだという期待を捨てきれない人。

高額で売れるものを売るのではなく、自分が売りたいものを売りたいのだという人。

このような場合は、起業塾やコンサルさんの教えが届かず、高額商品作りが頓挫するケースが多いです。

買い物する女性

貧乏マインドがビジネスの動機になっている

あとはそもそもが「貧乏マインドがビジネスの動機になっている」人は、高額商品作りのみならず、ビジネスそのものが失敗する(せっかく投資したり学んだりしても辞めてしまう)人が多いです。

貧乏マインドは、エゴ・損得勘定・他責/被害者意識です。

「これだけの投資をしたのだから、これくらいのことはしてもらわないと!」と「お客様は神様精神」で損得勘定が大きかったり。

世の中、社会、環境、身内に対して「自分が幸せになれないのは周りのせい」と考えて他責が強かったり。

よく見かける「起業塾に騙された!」と怒っている人たちは、損得勘定&他責/被害者意識を抱えているということですね。

しかし貧乏マインドが強いかどうかというのは、表面的な動機ではわかりにくいものです。

たとえば、「会社員生活は嫌だから起業したい」という人もいると思います。私もこのタイプでした。

しかし表向きはこの動機であっても「この生き方は自分の本質に一致していない。会社員としての自分に違和感がある。離れたくて仕方ない」という場合もあります。

この場合は、水が上から下に流れるといった自然の原理と同じで、自然に起業という道に流れていくのです。

そしてそういう人たちの中でも「人に喜んでもらうこと好き」という愛のある人(愛はすべての人に共通する本質なので誰にでもあるのですが)、あるいは最初は希薄でも、自他への愛情が開花していく人たちが成幸していきます。

つまり、憧れや嫉妬、現実に対する拒絶や否定だけが起業の動機であれば、その起業が軌道に乗ろうと乗るまいと、売れようと売れなかろうと、どこかで代償を払うことになるのです。

マインドが変わらなければ、売れる高額商品にはならない

私はこれまで「起業塾で作ってもらった高額商品がしっくりこない」という相談を多く受けてきました。

確かに作られた商品自体が、「これは高額では売れないのでは」というものもあります。

しかしそうした場合でも、起業塾や起業コンサルさんなりの意図があったりもするのです。

「この人はいきなり高額商品を作ってもブロック強くて動けないだろうから、とりあえず安いものから売ったほうがいい」

「将来的に高額商品を作るための実績作りとしてこれを売るといいんじゃないか」

そうした相手に合わせた思いやりで、商品作りの提案をしてくれていたケースもあるわけですね。

あるいは高額の定義は10万円から数百万円までさまざまですから、「高額」の認識が違ったということもあるでしょう。

しかしいずれにせよ、私の経験上「どこどこで学んでうまくいきませんでした」という人たちは、自分のマインドにこそ最大の課題があるということに気がついていません。

自分が変わらなければ、高額商品作りもビジネスも上手くいかないのです。

あなたも高額商品を作るときは、自分のマインドを見つめながらビジネスに向き合ってくださいね。

ABOUT US
プラチナマインドコーチ mai
株式会社エンパワーコーチング
代表取締役 大場 麻以(mai)
プラチナマインドコーチ
成幸を叶えるマインドメンター
ビジネスロジックからアセンションまで、起業家が自由と豊かさを叶えるためのビジネス&スピリチュアルを教えています。
「目を醒ましてビジネスで遊ぶ生き方」を体現中。コーチやコンサルタント、カウンセラーの養成を通して本質の伝播・エンパワメントの連鎖を創る活動をしています。
マンツーマンセッション、グループセッション、オンラインサロン主宰など。
自由気ままな一人社長です。法人はノリで立てた。自然、寺社仏閣、一人旅が好き。