こんにちは、ミリオンコーチ育成専門家のmai(@maimecc)です。
あなたはお金を稼ぐことに罪悪感を持っていませか?
私はコーチのこんな言葉を見たことがあります。
「後ろめたいけど、本当はお金が大好き」
「稼ぎたいです、ごめんなさい」
日本は特に、汗水流して一生懸命働き、見返りのない奉仕を美徳とする節が強い国です。
しかしそれを差し置いても、これらの言葉から見えるように、いかに多くのコーチや起業家を「稼ぐ=悪」といった観念が呪いのようになっているかわかると思います。
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コーチ・カウンセラーは強いお金のブレーキを持った人が多い職業である
実はコーチやカウンセラーといった対人支援職は、他の業種・職種に比べて、強いお金のブレーキを持った職業です。
コーチやカウンセラーは、そもそもその仕事を目指す理由が「人の役に立ちたい」という動機がほとんどです。
特にコーチングスクールに入り、コーチングコミュニケーションを学ぼうとする人たちは、心のどこかで「資格が取れれば稼げるかも」と考えているわけです。
しかし仮に稼げなくても「こんなはずじゃなかった」と強く後悔する人も少なかったりします。
「人の役に立てる自分になれた」ということで満足できるからです。
しかし考えてみて欲しいのですが、他者に提供する機会をより多く持たなければ、人の役に立てているとは言えません。
しかもしっかり対価をいただいて提供できなければ、コーチ、カウンセラー自身がどんどん磨耗していくので、活動自体が長続きしないか、細く長く取り組むボランティアや趣味のようになってしまうのです。
奉仕すること自体が支援者の報酬であるという意識
コーチやカウンセラーも立派な職業であり、対価が発生する以上立派なビジネスです。
しかし、「人の役に立ちたいという自己実現を果たしているのだから、奉仕すること自体が報酬でいいじゃないか」という捉えられ方をすることが少なくありません。
コーチやカウンセラーも、相手から「ありがとう」と言われるだけで喜びを感じて満足できる人が少なくありません。
そして世間も「モノを売っているわけじゃないんだし、困っている人の役に立つ・奉仕するという行為に高価な値段がつくのはおかしい」と考える風潮もあります。
この「奉仕行為そのものが報酬である」という観念が、コーチやカウンセラーに強いお金のブレーキを持たせてしまっているのです。
無償の奉仕や安価な奉仕は「善」なのか?
お金を頂かないこと、無償や安価で施しをすることを「善」と考えている人には2通りです。
1つ目は、自分自身がすでに裕福でお金が有り余っている人。
有名な資産家や稼いでる芸能人が、被災した地域や貧しい国の子供たちに寄付するというのはよく見かけますよね。
彼の多くは、すでにお金を有り余るほど持っており、十分に稼げています。
余裕をもって社会に奉仕できるというわけです。
2つ目は、お金にネガティブな感情を抱いている人。
お金にネガティブな感情持っている人は、それまでの人生でお金に困ることが多かったり、大なり小なり、お金に人生を左右されています。
彼らは、お金を払うとお金はなくなると考えてるし、自分の裁量で収入を増やすことができません。
つまり貧困とまでいかなくても、物心ともに貧しい状態です。
「自分だったら無償や安価だと嬉しい。高価だと搾取されるようで腹が立つ。無料や安価なら皆が喜ぶ。皆が喜ぶことは正しい。安ければ安いほどいい」
こうした考え方なんですね。
しかしお金が巡らないということは、実際に経済の循環に貢献しないということですし、何より自分の商品を「私の商品は無価値(ゼロ円)です」と言っているも同然です。
本人がそれでいいのならもちろん良いと思います。
しかしそれは万人が持つべき観念というわけではありません。
嫌なら同調しなくても良いのです。
無償や安価こそが正義と思えど、高価な商売をすることが社会貢献だと思うにしろ、あなたが自由に選び取っていいわけです。
稼ぐことへの嫌悪感と罪悪感の原因は何か?
では実際の稼ぐことへの嫌悪感や罪悪感の原因は何でしょうか?
原因は大きくわけて3つあります。
原因1:幼少期の親・身内からの刷り込み
お金のブレーキに関する多くの原因は、幼少期の親や身近な人からの刷り込みです。
「うちは貧乏なんだからそんな高いもの買えないわよ!」
「あなたはお姉ちゃんのお古を着なさい」
「金持ちや大抵卑劣な人間ばかりだ」
「一生懸命汗水流てこそお金をいただけるんだぞ」
こうした言葉をかけられたり、あるいはそうした様子の両親や親戚、知人を目にして過ごすことで、お金に関するマインドがどんどんネガティブに形成されていきます。
言ってる側からすれば些細な言葉だし、その言葉を受けて育った人も、まさかそんな重大なブレーキの原因になってるとは思いもしません。
ですが、高いブランドバッグを見て「ぼったくりだ」と思ったり、
ラクして稼いでる人を見て「ずるい、詐欺に違いない」と思ったり、
値段を理由にして本当に好きなものを選ばずに安い方を選んだり、お金を理由にしてやりたいことを諦めたり。
こうした些細な感性ひとつひとつに、お金のブレーキの存在が見て取れるわけです。
過去を深掘りしていくと、多くの場合は親に言われた言葉に行き当たります。意外と本人もすんなり思い出せることがほとんどです。
原因2:完璧主義とプライド
いつでもしっかりしなければいけない、100%の完成度で世の中に出さなければいけない、という考え方を持っている人がいます。
これも結局はお金のブレーキになり、稼ぐことに嫌悪感や罪悪感を持たせる原因になります。
要は、「100点満点の商売をしなければお金は稼げない」と思っているのです。
では完璧主義の方は根っこのところでは何を気にしているかというと、他人の目を気にしています。
人から良く思われたい、褒められたい、評価されたい。
悪く思われたくない、怒られたらどうしよう、悪評が立ったら怖い。
こうした思いから、完璧主義に走ります。
これも親からの刷り込みや過去の出来事に原因があることがほとんです。
完璧主義に陥ると、「100点満点の商売をしなければならない」と思い込みます。
それは、
もっと勉強しなければ
もっと知識を身につけなければ
もっと経験を積まなければ
人様に高い値段で何かを売ることはできない。そう思っています。
しかし、当たり前ですが100人中100人が素晴らしいと思ってくれる商品やビジネスは存在しません。
そして高価になればなるほど、100人中1人に買ってもらうビジネスになっていきます。
つまり、残りの99人には嫌われたり、不審に思われたり、悪評を立てられたりするわけです。
しかしそれを恐れていてはビジネスはできません。
裏を返せば、たとえ高価でも100人に1人はあなたを必要としているのです。
そのたった1%の人のために、あなたは価値を届けるのです。
自分都合の完璧主義で商売を測るのではなく、まだ見ぬ顧客の期待に応えるために、商売をするのです。
原因3:自信のなさと劣等感
また、自信のなさや劣等感もお金のブレーキになります。
「自分なんかが稼いで良いのだろうか」という思いが、一転して「あんなに素晴らしい人が稼げていないのだから、自分に稼げるわけがない」と繋がり、高額なビジネスができないのです。
こうした方の場合は、常に自分と他人を比較しています。
何を決めるにも、他人ありきの自分になっており、他人を基準にして自分の評価を決めているのです。
これも幼少期からの親の刷り込みであったり、学生時代の部活や受験、人間関係などでの失敗経験、競争における敗北の経験が影響していることもあります。
こうした方も、原因2で紹介したような「完璧主義」の方と同様に、お客様ではなく自分にベクトルが向いています。
自分可愛さを優先してビジネスしているので、高額商品を出したところで、万が一誰かと比較されて傷ついたら立ち直れない、と考えるわけです。
そして、こうした方々は「本当は自分はもっと価値が高い存在のはずだ(しかし自分で自分をそう信じることができない)」というプライドも併せ持っているので、高額で商売している人を見たときに怒りや憎悪を持つこともあります。
これが、稼ぐことへの嫌悪感や罪悪感に繋がります。
まとめ
稼ぐことへの罪悪感を持つコーチやカウンセラーは、顕在、潜在問わず上記のようなお金のブレーキを持っています。
私の肌感覚では、8〜9割のコーチは大抵どれかに当てはまり、そして例外なく十分な収入を得られていません。あるいは、収入を得られていても忙殺されています。
稼ぐことを嫌うのは人の勝手ですが、稼ぐことは悪ではありません。
成功者や富裕層はお金をエネルギーと捉え、より多くいただき、より多く使うことで社会にお金を循環させるポンプのような役割を果たしています。
お金は「相手が欲しいモノの代わり」として差し出す媒体であり、エネルギーです。
その流れを加速させることは、社会を豊かにすることに繋がります。
これを読んでいるあなたは、より多くのお金を循環させ、社会を豊かにするコーチを目指してくださいね。