コーチが年商1,000万で頭打ちになる5つの理由

こんにちは、プラチナマインド®️コーチのmai(@maimecc)です。

年商1,000万というのは、「起業したからにはとりあえず到達したい」と多くの人が考えます。

しかし実際は、毎日SNSを更新し、フォロワーを増やしてネットワークを広げ、結局は会社員時代と大差ないくらいの労働と、会社員時代以上のプレッシャーとストレスの中でやっと1,000万に到達する、という人はとても多いです。

ですが疲弊しながらやっとの思いで1,000万前後に到達しても、健康や人間関係などを犠牲にしているものが多すぎて、2年くらいで燃え尽きてしまうということもよくある風景です。

あるいはそもそも1,000万が頭打ちになり、そこから2,000万、3,000万となかなか伸びないという人もいることでしょう。

なぜ1,000万で頭打ちになってしまうのでしょうか?

コーチが年商1,000万で頭打ちになる理由5選

理由1:低単価商品・非効率なビジネスモデルだから

これは言うまでもなく、高額化が必要です。

よく外注化が必要なんじゃないか、人を雇う必要があるんじゃないかと考える人もいますが、年商1,000万程度でキャパオーバーになるのは商品や仕組みに問題があります。

外注する前にやれることが山ほどあるはずなのです。

お金のブロックを外すこと、値上げし高額化すること、必要ならコンセプトを変えること、仕組みを変えること、商品構成を変えること……「何か一点だけやればいい」というものでもなく、かなり色々やる必要があります。

物理的な仕組みは、年商1,000万売れた人なら、適切かつ網羅された教えを受けられれば、改善自体はスピーディーにできることが多いです。

しかし多くの場合はマインド面で躓きます。

1,000万というのは、どれほど非効率的で穴だらけのビジネスモデルであっても、死ぬ気でやれば誰でも到達できる額です。

売れたいという一心でなりふり構わずビジネスをしてきた。その結果、向き合うべき人生の課題、目を背けてはいけないエゴ、手放すべき執着、心の澱、カルマ、そうしたものに全部フタをして、自分の本質を歪ませたまま、あるいは歪みを大きくしながら生きてきた。

そんな人が、「1,000万」前後のゾーンには、本当に、めちゃくちゃ多いのです。

しかし然るべきメンターに張り付いて、「今までの自分」「今までの成果」にこだわらず、執着せず、素直に教えを受ければ、すべて変えていくことができます。

多くの場合は、そんなものにまで向き合うことが大事だなんて夢にも思っていなくて、知らなかっただけだからです。

理由2:右肩上がりでなければヤバいという脅迫観念があるから

右肩上がりでなければヤバい、というのは、自己啓発に熱心な人ほど陥りがちな強迫観念です。

なぜ右肩上がりでなければヤバいのでしょう?その根拠は?去年が1,000万で、今年が800万ではなぜダメなのですか?

停滞は衰退だから。起業家たるもの高い向上心が大切だから。右肩上がりで上げておかないと、なんかダメな気がするから。

全部思い込みですよね。

そもそもあなたは起業家である以前に、一人の人間です。一人の人間である以前に、何回もあらゆる人生を経験してきたひとつの魂です。ひとつの魂である前に、宇宙に帰属する神性の欠片です。

地球での人生は、楽しそうだから選んだだけ。起業家の人生もやりたいからやってるだけ。

そこで得られる経験を蓄積したいからやっているだけなんです。

売上が高いからエラい、低いからダメ、なんてことはありません。

身も蓋もない言い方をすれば、売上がいくらかなんて宇宙目線では些細ことです。ゲームのレベリングのような楽しさはあるかもしれませんが、ただそれだけなんです。

そしてさらに言えば、死んで持ち越せるのは体験だけであり、稼いだお金はあなたの手元に残りません。

明日死ぬかもしれないのに、それでも「豪遊できるくらいの有り余る売上」「将来に渡って絶対に大丈夫だと確信を得られる売上」が必要でしょうか。

ただそうは言っても、売上を一生懸命上げようとしている人たちが目につく、と思うかもしれませんが、彼らは彼らで「そのビジネスゲームに熱中し、そのゲーム体験を獲得したい人たち」です。

苦しいこと、ままならないことを含めての「ゲーム体験」満喫中ということですね。ちょうど、右肩上がりじゃないとダメだと思い込んでるあなたと同じように。

しかし売上が下げてでもしたい経験、向き合うべき課題があるなら、そちらを優先するのがあなたの本質に則った自然の流れです。

右肩上がりでなければ、という脅迫観念を手放せば、自分にとって本当に大切なものは何か、本当にワクワクすることは何か。それに気づき、新しいスタイルでの「自分だけの最高のビジネス」を再発見するかもしれません。

そうしたら、周りの動向なんて一切気にならなくなりますよ。

理由3:1,000万の先にあるワクワクを諦めているから

無意識に「自分には向いていない」と諦めているもの、理由をつけてなかったことにしている願望があると、「自分はこんなもんだ」と過小評価して、その過小評価が頭打ちになっていることがあります。

それは高級イタリアンと定食屋、「どちらにでも行けるけど自分はこの定食屋がいい」なのか、「高級イタリアンは高いし自分は場に沿わないから定食屋がいい」なのか、最終的な「定食屋がいい」というアウトプットは同じでも、その動機は全く異なります。

たとえば「あんなふうに高級車を乗り回すのは嫌らしい」という前提がありながら「自分は高級車は欲しくない」と本当は車が好きなのに諦めたり、

「あんな風にキラキラするのは自分らしくない」と本当はキラキラしたいのにそこへ向かうことを辞めてしまったり

「あのビジネスモデルは面倒だし自分には合わない」と本当はやってみたいのに敬遠してしまったり

人はさまざまな「もっともらしい理由」をつけて、自分の可能性を狭めています。

しかし「やってみたい」「ワクワクする」というのも実は罠があり、「やってはみたものの、あのワクワクは勘違いだった」ということも往々にしてあるのです。

それは「叶える必要のないエゴによる欲求」であり、「叶えたいと望むエゴの欲求」と「本質に一致した願い」とは異なるものです。

だからこそ、諦めないことは大事ですから「未知のジャンルのものに対して全ツッパする」ような行動は、個人的にはおすすめしません。

何事もつまみ食いからスタートし、本腰を入れるかどうか結論を出す。ビジネスや、自責による選択と決断に不慣れなうちは、それがもっとも損失の少ないやり方です。

私の場合も、すべてつまみ食いからスタートしています。なかには絶対的な確信とともに、いきなり全ツッパすることもありますが、それは年に一度あるかないかです。

しかし痛みが伴わないと教訓を得られない場合もありますから、「こうすればよかった」は最終的には結果論ですね。

理由4:1,000万以上売れたい動機がないから

これはすでに夢が叶ってしまっている状態、つまり「満たされている」人に多いです。

起業初期の人であれば、会社員としての生活にそこそこ満足しているとか、旦那の稼ぎがあるから焦る必要を感じないとか、そうした本心を持っている人は、起業においては成功しません。

なぜなら、今までの自分を崩してまでビジネスに没頭する理由がないから。その労力と現状を天秤にかければ、現状維持のほうが重要だからです。

そして年商1,000万前後まで到達した場合も同じで、「叶えたかったことを叶えた」「このままでも困らない」という安心感、満足感に満たされているので、無理して頑張ろうとしてみても抵抗が起こり、結果的に「頭打ちのように感じる」という状態になるのです。

このような場合、厳密には頭打ちなのではなく、単に「今の幸せをこのまま満喫したい」というのが本音です。

そしてこれは「1,000万」という額にかかわらず、ある意味「多くの人が辿り着きたい欠乏感から解放された未来」なんですね。

なぜなら結局、お金で満たす物欲にはキリがないからです。

この場合は、「頭打ちだ」「ヤバいんじゃないか」と焦るのではなく、まずは今の幸せを飽きるまで味わい尽くすことが大切です。

心配しなくても、次に進むタイミングはやってきます。

人生もビジネスも最適化していくと信じてのんびり構えていられないとしたら、それは「現実は自分が創っている」ということがまだ腑に落ちていないということでしょう。

願う女性

むしろ下手に手を打とうとすれば、それが致命的な損失を引き起こします。

平穏だからこそ焦燥感に苛まれて下手を打ちがちなので、注意が必要です。

理由5:ビジネスの転機がきているから

今のビジネスモデルで売上を伸ばしていくことに魅力を感じない、というのも頭打ちになり得る理由のひとつです。

たとえば30万の商品を売り捌いて、年商1,000万を叶えていたとします。

恐らくですが、その状態だと客層もピンキリで対応に難儀し、かといってサービスの品質も落とせず、しかし集客には手を抜けない、という「高額ではあるけどしんどい」「これ以上売上を増やしたら身がもたない」と感じているかもしれません。

あるいはより高単価で年商1,000万を叶えていたとしても、心のどこかで飽いていて、しかし安定しているからこそ余計なこと手を加えてしまってすべてが崩壊するのが怖いと思っているかもしれません。

その場合は商品を増やす、値上げをする、コンセプトを変える、ビジネスモデルを変える……といったテコ入れ、人によってはちょっとした仕組み面、マインド面のスクラップ&ビルドが必要になることもあります。

人によって何から着手すべきかは異なりますが、これは自分でなんとかしようとせず、必ずメンターをつけてください。

起業塾とか情報商材にお金をかけるのではなく、あなたの良さ、やりたいこと、人生の目的、現在のビジネスの状況など、それら本質を理解してくれて、どこへどう進むべきか道案内をしてくれるメンターに投資をしてください。

私がやっている仕事はまさにこれではあるのですが、私自身がメンターを得てきた体験、そしてこれまで見てきた方々の状況を踏まえても、この大きな転機において「自分でなんとかしよう」とすると碌なことになりません。

そうして自分の力で頑張ろうとした結果、ビジネスを縮小、引退していった方を何人も見てきました。

「自分の力で」というこだわりを手放すことも、これからの時代を軽やかに進んでいくためには必要なことですね。

年商1,000万から次のステージが始まる

年商1,000万というのは、ある意味では多くの人にとっての「ひとつの目標」であり、「どうせ起業するなら、まずはそれくらいは稼ぎたい」という額だと思います。

しかしどれくらい稼げるようになっても、あなたの在り方が「売上中心」の在り方である以上、何千万、何億と売っても、その都度で悩みや課題に直面することになります。

そのため、ある意味で「ちょっと一息」というような、ひとつの山に登った満足感が得られるような「年商1,000万前後」というのは、次、どうするかの分岐点でもあるのです。

さらにビジネスゲームに没入していくのか、皆が遊ぶゲーム盤を俯瞰したうえで、視座を変えていくのか。

起業家の場合、どんなビジネススタイルを選ぶかが、どんな生き方を選ぶかに直結します。

あなたがあなたの理想とする最幸の生き方を叶えるため、まずはこの記事で「今の自分がどんな状態なのか」をよく見極めてくださいね。

ABOUT US
プラチナマインドコーチ mai
株式会社エンパワーコーチング
代表取締役 大場 麻以(mai)
プラチナマインドコーチ
成幸を叶えるマインドメンター
ビジネスロジックからアセンションまで、起業家が自由と豊かさを叶えるためのビジネス&スピリチュアルを教えています。
「目を醒ましてビジネスで遊ぶ生き方」を体現中。コーチやコンサルタント、カウンセラーの養成を通して本質の伝播・エンパワメントの連鎖を創る活動をしています。
マンツーマンセッション、グループセッション、オンラインサロン主宰など。
自由気ままな一人社長です。法人はノリで立てた。自然、寺社仏閣、一人旅が好き。