こんにちは、ミリオンコーチ育成専門家のmai(@maimecc)です。
ここでは、コーチがやりたいことが、クライアントが欲しいものとは限らないということについて説明します。
【サイト内 必読記事】「月収100万コーチになるための本質」
需要がないコーチングとは?
物やサービスを売るとき、「商品を提供できる人」と、「その商品が欲しい人」が双方いることで初めて商売が成立します。
米が欲しい人にパンを売りつけることはできませんし、どこにでもある普通のパンを10万で売ることもできません。
そんな一見当たり前のことが、商品がコーチングになった途端、頭から抜け落ちてしまう人が多いのです。
「ただのコーチング」の需要はどこにある?
コーチングスクールで一般的に学ぶことができるのは、「コーチング型コミュニケーションスキル」です。
「コーチになる方法」ではありません。
ではコーチング型コミュニケーションはどういうものかというと、ざっくり言うと「質問を主体として相手に気付きを与えて行動を促すコミュニケーション技法」です。
実はコーチング型コミュニケーション自体はそこまで特殊なものではなく、「質問をして相手に気付きを促す」こと自体は、カウンセリングでも実施することです。
特徴として表れているとすれば、「行動を促す」ところまでセットで網羅する点ですね。
しかしコーチングスクールで学べるのはあくまでコミュニケーション技法なので、これを相手に提供することで相手が得られるものは、「モヤモヤがすっきりした」「やる気が出た」という成果です。
身も蓋もないことを言うと、セルフイメージが高い人であれば、コーチングがなくてもモヤモヤはすっきりするし、やる気は出せるし、未来を描いて行動することは可能です。
つまりセルフイメージが高ければ自己解決できてしまうんですよね。
例外として、お金を払わないと心のうちを吐露できる相手を得られない経営者や、身の回りに理解者や仲間が少ない富裕層は、彼ら自身よりも次元が高いコーチにコーチング型コミュニケーションで関わってもらうことに高いお金を払います。
その場合、次元の高いコーチというのは公私ともに成功している方のことなので、ここでは割愛します。
「ただのコーチング」の需給バランスはねじれている
いま、スクールから有資格コーチがどんどん輩出されています。
コーチングはまだまだ普及していない、とよく言われますね。
しかしコーチングは、決して供給が足りていないわけではなく、コミュニケーション型の「ただのコーチング」は、需給バランスがねじれてしまっているのです。
無料ですら誰にも必要とされないコーチ
3,000円で提供することにすら自信がないコーチ
副業でお金と時間のやりくりに追われながら単価1〜2万円で身を削っているコーチ
そんなコーチたちが、SNS上だけを見てもすでにごまんといるわけです。
一般の方が「コーチングを誰かにお願いしたい」と思ったとき、対象となる相手は多すぎるくらいたくさんいるはずです。
それなのに、上記のような活動が下火のコーチばかり増えているのは、なぜでしょうか?
それは側から見たときに「この人にセッションをお願いしたいと思えないから」です。
つまり、需要のないコーチがどんどん増えてしまっているということなのです。
コーチという存在自体は過多なのに、コーチングの供給は追いついていない。
そうした「ねじれ」が発生しています。
コーチはクライアントが欲しいものを提供できていない
コーチは多いのに、コーチングの供給が追いついていないというのはどういうことでしょうか?
それはつまり、「相手が欲しいもの」をコーチが提供できていないということなのです。
コーチが売りたいものが、クライアントが欲しいものとは限らない
多くのコーチは、自分自身の自己実現のためにコーチングを学び、コーチングを提供しています。
それ自体は何も悪いことではないのですが、自分がなりたいコーチ、自分提供したいコーチングといった「自分起点」で商品を相手に押し付けようとしていないか、考える必要があります。
もちろん、自分起点の商品でビジネスをすることが悪いことではないのですが、クライアント起点で考えるよりも、ビジネスの難易度が高いことは覚悟しなければなりません。
あなたが目標とする月の売上額はいくらでしょうか?
あなたの商品は、その額を払ってでも手に入れたいと思える魅力的なものなのでしょうか?
ぜひ考えてみてください。
クライアントが高いお金を払ってでも手に入れたいものとは?
コーチングビジネスで稼ぐということを考えた場合、大前提は「高単価でセッションを提供すること」です。
1つ1つ低単価で提供していると、仮に売れたとしても多忙を極めることになり、それだけ大量にクライアントを取り続けようとすると集客に無理をきたします。
では、高単価でセッションを提供するためには、どんな商品を提供したら良いのでしょうか?
それは、「高いお金を払ってでも手に入れたい理想の未来」です。
あなたの提供するコーチング商品が、もしニーズ自体はあっても、お金を払ってでも手に入れたい理想の未来ではなかったり、その人数が市場に少ないとしたら、そのビジネスの難易度は非常に高いということを覚悟しなければなりません。
自分自身に置き換えてみて考えてください。
あなたが提供しているコーチング商品を私が買うとします。
あなたの商品は、私にどんな未来をもたらすのでしょうか?
それは私にとって、50万、100万と払う価値がある未来なのでしょうか?
もちろん、半分は私の頑張り次第でしょう。
得られる未来が素晴らしいものなら、お金はいくらでも払うし、どんな努力も惜しみません。
あなたは、どんな未来を提供するコーチなのでしょうか?
コーチとして起業するなら、まずは商品を需要があるものへ見直す
コーチングで稼げるようになるために整えるのは以下の順番です。
- マインド
- 商品
- 集客
- セールス
これは、順番を間違えると途端に上手くいかなくなります。
商品に高い価値がないのに集客を一生懸命やっても売れないし、集客の仕組みが上手くできていないとセールスの場で契約率が低下します。
そしてすべてに一貫して「稼げるコーチのマインド」がなければ、どこかでビジネスが綻び、破綻するのです。
そのマインドも一朝一夕で身につくものではなく、しかし最低限のレベルには整えなければ稼げる軌道上のスタートラインにすら立てません。
しかし逆に言えば、この4点がすべて揃えば、スキルがなかろうと、人脈がなかろうと、経験や実績がなかろうと、学歴や経歴がなかろうと、あなたのビジネスは成功します。
そういった意味では、「起業して稼げるようになる」という未来は万人にチャンスがあるものなのです。
ビジネスの中身とコーチ自身の自己実現を混同しない
ビジネスの先に得られる理想の未来は、あなた自身の自己実現であり、あなたが手に入れたいと欲する未来でしょう。
しかしビジネスの中身、つまり提供価値にまであなたの自己実現を混同してしまうと、上手くいかなくなります。
あなたが心から稼げるようになりたいなら、あなたが何をやりたくて、何が得意で、どんなことが出来るかは、二の次、三の次です。
まお客様が何を欲しいのか。それは高いお金を払う価値がある未来なのか。
ぜひこの観点で改めてしっかり考えてみてくださいね。