2/10(火)公開 直観力開発講座

立春と帝王学−古来のリーダーが重視した「天の節目」を現代に活かす

こんにちは、エグゼクティブコーチの大場麻以です。

毎年2月4日前後、私たちは「立春」を迎えます。

カレンダー上ではまだ冬の真っただ中ですが、暦の上ではこの日から春が始まります。

「そんなこと知っている」

そう思われるかもしれません。

しかし、立春の本当の意味を理解し、それをただ自分の人生やビジネスに活かしている経営者は、驚くほど少ないのが現状です。

古来、帝王学を修めたリーダーたちは、立春を単なる季節の変わり目とは捉えていませんでした。

そして現代においても、古来からの叡智を理解している経営者は、こうした運気の節目を上手に自分の活動に取り入れています。

立春とは何か。その歴史的起源

立春とは、二十四節気の最初の節気です。

二十四節気とは、古代中国で生まれた暦の体系であり、太陰太陽暦といいます。

これは月の満ち欠け(太陰)を基準にしつつ、季節のズレを太陽の動き(太陽)で補正するという暦でした。

二十四節気は季節に対応しており、夏至と冬至の二至、春分と秋分の二分、立春・立夏・立秋・立冬の四立、などがあります。

現在、私たちのカレンダーの暦では、純粋な太陽暦であり、キリスト教圏から生まれたグレゴリオ暦が採用されているため、元旦は1月1日となっています。

1月1日前後も間違いなく新しいエネルギーが流れ込む節目です。

しかし立春もまた、一年の起点であり、実質的な元旦なのです。

占術が立春を重視する理由

算命学や四柱推命といった東洋の占術は、すべて立春を一年の起点としています。

なぜなら、これらの占術は天体の運行とエネルギーの流れを読み解く学問だからです。

古代中国の皇帝たちは、天の動きを読み、それに従って国を治めることを「天命」としていました。

現代のグレゴリオ歴は、新月だろうと満月だろうと、太陽がどの位置にあろうと関係なく、決められた通りにカレンダーが進んでいきます。

しかし太陰太陽暦は「天の動き」に沿っていたというわけですね。

私たちは1月1日に当たり前のように新年を祝っていますが、天のエネルギーは当然まだ冬のままです。

しかし立春を過ぎると、天のエネルギーは確実に春へと転換していきます。

古来のリーダーたちは、この「エネルギーの転換点」を見逃さず、政略に活かしていたのです。

古来のリーダーは立春をどう活かしていたか

では実際に古来のリーダーたちは、どのようにして「立春」という転換点を活かしていたのでしょうか。

立春に国家の方針を定める

中国の皇帝たちは、立春の日に重要な儀式を執り行いました。

その一つが「籍田の礼」です。

これは皇帝自らが田を耕し、豊作を祈願する儀式です。

これは農業国家である中国において、一年の国家方針を象徴する行為でした。

立春という「天の節目」に合わせて、国家の方針を定め、それを天に報告する。

これが、天命を受けた皇帝の務めだったのです。

立春に人事を刷新する

日本でも、古来から立春は重要な節目とされてきました。

特に江戸時代の大名たちは、立春前後に人事の刷新を行うことが多かったと言われています。

なぜなら、立春は「古いエネルギーが去り、新しいエネルギーが流れ込む」タイミングだからです。

このタイミングで人を配置し直すことで、組織全体のエネルギーを刷新し、新しい一年に備えたわけですね。

立春に自分自身を整える

リーダーたちは、立春の前に必ず自分自身を整えました。

具体的には、断食や禊、瞑想などを通じて、心身を浄化したのです。

なぜなら、新しいエネルギーを受け取るためには、古いエネルギーを手放す必要があるからです。

汚れた器に新しい水を注いでも、水は濁ります。

同じように、清められていない心身で立春を迎えても、新しいエネルギーを十分に受け取ることはできません。

古来のリーダーたちは、このことを深く理解していたのです。

現代の経営者が立春を活かすためには

ではこの立春のエネルギーを、具体的にどのように利用したらいいのでしょうか。

ポイントは3つです。

① 立春前から集中的に「手放し」の浄化をする

新しいエネルギーを取り込むのですから、まずは自分自身をクリアにすることが大切です。

何をクリアにしたらいいのかと言えば、専門的な話をするのであれば

肉体・精神体・霊体の3つをそれぞれ浄化し、手放していくことが大切です。

  • 古い思考パターン、固定概念
  • ネガティブな感情
  • 惰性の行動
  • 本来の目的を阻害する習慣
  • 気が合わない人間関係
  • 合わない物品

挙げればきりがありませんが、これから迎える新年に相応しくないものは、すべて手放すことが大切です。

物質的なものであれば処分すれば済みますが、精神的なもの、感情的なものに関しては、どこまで根こそぎ手放せるかが、次の飛躍の距離を決めると言っても過言ではありません。

② 立春から始まる新年の方針を決め、宣誓する

立春を単なる季節の変わり目ではなく、「真の新年」として捉えてください。

もし1月1日にすでに新しい目標を決めていたとしても、アップデートした上で「どう生きるか決める」ことが大切です。

何をするのか。どう在るのか。

このとき、出来るか出来ないか、自分に相応しいか相応しくないかは考えません。

あくまで、自分の本質が望むようなことであるかどうか(エゴの声でないかどうか)だけを考え、目標や方針を定めることが大切です。

③ 決めた通りに生きる

よく方針や目標を決めると、「じゃあまずは何をしようか」と考え込み、非常に無難な行動の選択肢を採る人が少なくありません。

そうでなくても、いざ「目標のために何をしようか」と考えるとき、手放したはずの古い思考パターン、成功パターン、古い自分が採用してきたものを引っ張り出すのです。

立春に限らず、良い気分で節目を超えたのに、思ったより何も変わらないという場合、そのすべては「古いパターンばかり採用し続けている」ことが原因なのです。

これでは非常に勿体無いので、全く新しい自分として、決めた通りに生きることが大切です。

その時は考え込むのではなく、直感を頼りにして決断と行動を進めていくと、さらに成功率が上がります。

なぜなら、今までの自分では思い付かなかったような想定外のルートによって、物事が成就していくからです。

天の節目を活かす、リーダーの在り方

立春を活かすことは、テクニックではありません。

それは「天の動きに沿って生きる」という在り方です。

この在り方はひとえに、人間という存在を特別視しすぎず、人間もまた川底の小石のように、大きな流れの一部であるという謙虚さの表れではないでしょうか。

私たちは、人間が作った暦やスケジュールに縛られて生きています。

決算期、年度末、四半期目標。

これらはすべて、人間が便宜的に作った区切りです。

しかし、天には天のリズムがあります。

立春はその最も重要な節目のひとつです。

古来のリーダーたちは、人間のリズムだけでなく、天のリズムに沿って生きることを知っていました。

だからこそ、彼らは天命を受け、長く繁栄することができたのです。

立春という「天の節目」を活かすことで、あなたのビジネスも人生も、天の流れに乗り始めます。

立春をぜひ特別な日として意識し、まるで生まれ変わったかのような新しい人生をスタートさせましょう。