こんにちは、エグゼクティブコーチの大場麻以です。
毎年2月4日前後、私たちは「立春」を迎えます。
カレンダー上ではまだ冬の真っただ中ですが、暦の上ではこの日から春が始まります。
「そんなこと知っている」
そう思われるかもしれません。
しかし、立春の本当の意味を理解し、それをただ自分の人生やビジネスに活かしている経営者は、驚くほど少ないのが現状です。
古来、帝王学を修めたリーダーたちは、立春を単なる季節の変わり目とは捉えていませんでした。
そして現代においても、古来からの叡智を理解している経営者は、こうした運気の節目を上手に自分の活動に取り入れています。
立春とは何か。その歴史的起源
立春とは、二十四節気の最初の節気です。
二十四節気とは、古代中国で生まれた暦の体系であり、太陰太陽暦といいます。
これは月の満ち欠け(太陰)を基準にしつつ、季節のズレを太陽の動き(太陽)で補正するという暦でした。
二十四節気は季節に対応しており、夏至と冬至の二至、春分と秋分の二分、立春・立夏・立秋・立冬の四立、などがあります。
現在、私たちのカレンダーの暦では、純粋な太陽暦であり、キリスト教圏から生まれたグレゴリオ暦が採用されているため、元旦は1月1日となっています。
1月1日前後も間違いなく新しいエネルギーが流れ込む節目です。
しかし立春もまた、一年の起点であり、実質的な元旦なのです。
占術が立春を重視する理由
算命学や四柱推命といった東洋の占術は、すべて立春を一年の起点としています。
なぜなら、これらの占術は天体の運行とエネルギーの流れを読み解く学問だからです。
古代中国の皇帝たちは、天の動きを読み、それに従って国を治めることを「天命」としていました。
現代のグレゴリオ歴は、新月だろうと満月だろうと、太陽がどの位置にあろうと関係なく、決められた通りにカレンダーが進んでいきます。
しかし太陰太陽暦は「天の動き」に沿っていたというわけですね。
私たちは1月1日に当たり前のように新年を祝っていますが、天のエネルギーは当然まだ冬のままです。
しかし立春を過ぎると、天のエネルギーは確実に春へと転換していきます。
古来のリーダーたちは、この「エネルギーの転換点」を見逃さず、政略に活かしていたのです。
古来のリーダーは立春をどう活かしていたか
では実際に古来のリーダーたちは、どのようにして「立春」という転換点を活かしていたのでしょうか。
立春に国家の方針を定める
中国の皇帝たちは、立春の日に重要な儀式を執り行いました。
その一つが「籍田の礼」です。
これは皇帝自らが田を耕し、豊作を祈願する儀式です。
これは農業国家である中国において、一年の国家方針を象徴する行為でした。
立春という「天の節目」に合わせて、国家の方針を定め、それを天に報告する。
これが、天命を受けた皇帝の務めだったのです。
立春に人事を刷新する
日本でも、古来から立春は重要な節目とされてきました。
特に江戸時代の大名たちは、立春前後に人事の刷新を行うことが多かったと言われています。
なぜなら、立春は「古いエネルギーが去り、新しいエネルギーが流れ込む」タイミングだからです。
このタイミングで人を配置し直すことで、組織全体のエネルギーを刷新し、新しい一年に備えたわけですね。
立春に自分自身を整える
リーダーたちは、立春の前に必ず自分自身を整えました。
具体的には、断食や禊、瞑想などを通じて、心身を浄化したのです。
なぜなら、新しいエネルギーを受け取るためには、古いエネルギーを手放す必要があるからです。
汚れた器に新しい水を注いでも、水は濁ります。
同じように、清められていない心身で立春を迎えても、新しいエネルギーを十分に受け取ることはできません。
古来のリーダーたちは、このことを深く理解していたのです。
現代の経営者が立春を活かすためには
ではこの立春のエネルギーを、具体的にどのように利用したらいいのでしょうか。
ポイントは3つです。
① 立春前から集中的に「手放し」の浄化をする
新しいエネルギーを取り込むのですから、まずは自分自身をクリアにすることが大切です。
何をクリアにしたらいいのかと言えば、専門的な話をするのであれば
肉体・精神体・霊体の3つをそれぞれ浄化し、手放していくことが大切です。
- 古い思考パターン、固定概念
- ネガティブな感情
- 惰性の行動
- 本来の目的を阻害する習慣
- 気が合わない人間関係
- 合わない物品
挙げればきりがありませんが、これから迎える新年に相応しくないものは、すべて手放すことが大切です。
物質的なものであれば処分すれば済みますが、精神的なもの、感情的なものに関しては、どこまで根こそぎ手放せるかが、次の飛躍の距離を決めると言っても過言ではありません。
② 立春から始まる新年の方針を決め、宣誓する
立春を単なる季節の変わり目ではなく、「真の新年」として捉えてください。
もし1月1日にすでに新しい目標を決めていたとしても、アップデートした上で「どう生きるか決める」ことが大切です。
何をするのか。どう在るのか。
このとき、出来るか出来ないか、自分に相応しいか相応しくないかは考えません。
あくまで、自分の本質が望むようなことであるかどうか(エゴの声でないかどうか)だけを考え、目標や方針を定めることが大切です。
③ 決めた通りに生きる
よく方針や目標を決めると、「じゃあまずは何をしようか」と考え込み、非常に無難な行動の選択肢を採る人が少なくありません。
そうでなくても、いざ「目標のために何をしようか」と考えるとき、手放したはずの古い思考パターン、成功パターン、古い自分が採用してきたものを引っ張り出すのです。
立春に限らず、良い気分で節目を超えたのに、思ったより何も変わらないという場合、そのすべては「古いパターンばかり採用し続けている」ことが原因なのです。
これでは非常に勿体無いので、全く新しい自分として、決めた通りに生きることが大切です。
その時は考え込むのではなく、直感を頼りにして決断と行動を進めていくと、さらに成功率が上がります。
なぜなら、今までの自分では思い付かなかったような想定外のルートによって、物事が成就していくからです。
天の節目を活かす、リーダーの在り方
立春を活かすことは、テクニックではありません。
それは「天の動きに沿って生きる」という在り方です。
この在り方はひとえに、人間という存在を特別視しすぎず、人間もまた川底の小石のように、大きな流れの一部であるという謙虚さの表れではないでしょうか。
私たちは、人間が作った暦やスケジュールに縛られて生きています。
決算期、年度末、四半期目標。
これらはすべて、人間が便宜的に作った区切りです。
しかし、天には天のリズムがあります。
立春はその最も重要な節目のひとつです。
古来のリーダーたちは、人間のリズムだけでなく、天のリズムに沿って生きることを知っていました。
だからこそ、彼らは天命を受け、長く繁栄することができたのです。
立春という「天の節目」を活かすことで、あなたのビジネスも人生も、天の流れに乗り始めます。
立春をぜひ特別な日として意識し、まるで生まれ変わったかのような新しい人生をスタートさせましょう。
























