こんにちは、プラチナマインド®️コーチのmai(@maimecc)です。
「売れてないわけじゃないけど、ビジネスがつまらない」
ビジネスを始めて2〜3年経つと、売上の大小にかかわらず多くの人が感じ始めることです。
「クライアントに失礼だからそんなことを考えちゃダメだ」
「売れてるだけ有り難く思ったほうがいい」
「もしかしてビジネスは向いてなかったんじゃないか」
真面目な人ほど、そう思い悩んでしまうかもしれませんね。
しかしそう自分を責める必要はありません。
私自身も、独立してたった1年ほどで「なんかつまらないな」なんて感じ始めましたから(笑)
しかしそんな私も今となっては「ビジネスそのものが天命に沿った楽しいもの」になり、自分のビジネスをつまらないと感じたり、自分がやってることを疑うことは一瞬たりともなくなりました。
今回は、私自身の体験と私のもとに寄せられる悩みの例から、「ビジネスがつまらない理由」を3つ紹介します。
この記事は「売れる」という目的が一定達成している人向けのものです。「売れてなくてつまらない」は別の課題があるので、貧乏マインドの記事で内省してみてください。
理由1:損得勘定でビジネステーマを決めている
そもそも「売れない」という悩みを持っている人にありがちなのは、「やりたいこと」ばかりやっていて、需要に対する洞察が甘いというところがあります。
一方、ゼロから売れるようになった人というのは、基本的に「何者でもない」というところからスタートしている人が大半なので、需要重視でビジネスのテーマやコンセプトを決めてきた人が多いわけです。
売れるから、そのコンセプトにする。
売れないから、そのテーマは扱わない。
これは良し悪しではなく、事実として「損得でビジネステーマ・コンセプトを決めている」ということなんですね。
しかし時に需要ばかりを重視するあまり、自分の本音や、心からやりたいことを無視してしまっているケースが少なくありません。
フェーズに合わせてテーマやコンセプトを変化させる
もちろん、「何者でもない」人が100%自分がやりたいことだけをやろうとすると、それは独りよがりなビジネスになり、結果が伴いません。
そのため売れるようになるまでは、売れること、物質的な自由や豊かさを獲得することを最重要事項とし、「需要ありき」で一旦突き抜けることがおすすめです。
しかし売れるようになった後は、自分が本当にやりたいことに目を向け、「やりたいこと」にシフトしていくことが大切です。
そうでなければ、よほど「お金そのものが何よりも好き」「右肩上がりの売上グラフを眺めることが人生最大の快感」というレベルでないと、「お金があることによる幸福感に飽きてしまう」からです。
贅沢な悩みだと思うかもしれませんが、これは売れた後には多くの人が直面する課題でもあります。
このフェーズで感じる違和感を無視して、無理に「これまで通り」で進めようとすると、ビジネス活動そのものが億劫になったり、疲弊したり、虚無感に陥ることになってしまうのです。
それがまるで病のようにメンタルを落ち込ませ、結果が出なくなり、結果が出ないのは頑張りが足りないからだと勘違いし、泥沼に陥ってしまうのです。
これが「売れていた起業家すら、数年経つと業界からほとんど消えてしまう」ひとつの理由でもあります。
リスクを最小限にして、覚悟を決める
「売れるようになった後は、やりたいことにシフトする」とは言っても、どれくらい売れることが目安なのか。
これは「人による」ということが大前提としてあるので、ちゃんとメンターに相談してタイミングを測ってほしいのですが、以下の三点が揃っている状態であることがベストです。
- 一定数のクライアント
- 半年〜一年、生活とビジネスに困らないだけのお金
- コンスタントに入金が発生する仕組み
「やりたいことをやる」と言っても人によってその解像度はまちまちで、魂レベルでやりたいことにしっかりフォーカスされているのであれば、お金に困ったり窮地に陥ることはまずありません。
しかし憧れや羨望、反発やエゴで見出した「やりたいこと」にシフトしてしまった場合、時間とお金と労力だけを失って終わることはいくらでもあります。
そして「それが本当に魂レベルで望んでいることか」どうかは、ある程度の体験を重ねないと掴みにくいものです。
だからこそ、仮に失敗して赤字を作って終わったとしてもリカバリー可能な状態を作っておくことが、現実レベルの対処としては理想ですね。
ただ、魂レベルでやりたいことというのは、たとえ赤字になってでもやりたいもの、やらずにはいられないものなので、待ったなしでシフトしてまうことが多いというケースも少なくありません。
理由2:ビジネスに強いストレス要因がある
ビジネスに強いストレス要因があるせいで、まるでビジネスそのものがつまらないかのように錯覚してしまっているケースもあります。
この場合のストレス要因は、大きく3つに分かれます。
- サービス提供にかかる負荷、所用時間に対して販売単価が安い
- 顧客の質が理想からかけ離れている
- 集客に必要な行動量が多い
こうした「割りに合わない」「顧客対応がしんどい」「集客に疲れた」といった感情は、抱え込んで拗らせてしまうと、ビジネスそのものをダメにしてしまう、ということになりかねません。
私のもとにはこうした悩みを持ったコーチ、コンサルタント、起業家さんから多く悩みを寄せられます。
ストレスを取り除くシンプルな方法
実はこうしたストレス要因の解決方法じたいは、とてもシンプルです。
基本的には「値上げ」すればほとんど解決します。
値上げすれば、割りに合わないと感じながらイヤイヤ提供したり
「自分のサービスはこんなもん」と自分の価値を貶めたり
「もっと売らなきゃ出費を賄えない」と毎日SNSに張り付いて集客活動する必要もなくなります。
そして値上げしたぶん、もちろん顧客「数」は減りますが、「質」が上がります。
そのため同じ1,000万の売上であっても、その中身の充実度や幸福感が別次元のものになるのです。
ただ、値上げというのは「とりあえず」でやっても上手くいかないことがほとんどです。
現に私もクライアントさんが「値上げしたい」と言ったとき、「いいじゃん」とさらっとゴーサインを出すこともあれば、「なぜ値上げをしたいの?」自分の本音に向き合うことを求めることもあります。
単純に、上手くいく値上げと、上手くいかない値上げがあるのです。
こういうとき、自己判断での失敗を防ぐためにも、相談できるメンターがいるかどうかが大切ですね。
理由3:売上至上主義ステージを終えようとしている
ひとつめの内容と重なるところでもありますが、「つまらない」と感じる理由が、次のステージに進もうとしているから、ということもあります。
要は、お金を稼ぐことで叶えたかったことを叶え終え、満たされたということです。
「物質的に満たされた」という完了を迎える
もちろん、お金の使い道はいくらでもあります。
持ち物をすべてハイブランドにして、良い家に住んで、良い車に乗って、旅行の宿泊先は常にラグジュアリーホテル…‥お金を使って得られる豊かさというのは、いくらでも拡大・拡張することができ、際限がありません。
しかし、その人が「実現したいこと、叶えたいこと」には一定の傾向があるものです。
たとえば私の場合は、実は「とにかく自由になること、自由を実現するための稼ぎを得ること」が起業初期の最大のテーマでした。
あとは美味しいものを食べたいとか、好きなときに好きな場所へ出かけたいとか、親孝行したいとか、パートナーと楽しく遊びたいとかですね。
しかし、その願望は独立一年目でほぼすべて叶ってしまったのです。
「自由」を欲していた私は、究極のところ「自分の力で稼げる力がある状態で、会社を辞めて独立した」時点で、ほとんど満たされてしまったんですね。
しかしそれを認めたくないし、お金を余らせるのも停滞感がありますから、いろんなところでお金を使いました。
しかしどうもしっくりこなかったり、虚しく感じることが増えていったのです。
私は自分の状態を正確に捉えるまでに時間がかかり、一、二年近くそんな状態でいてしまいましたが…‥
「つまらない」という感覚は、売上至上主義を卒業し、「満たさること」を終えて、次のステージへ進める合図でもあるのです。
満たされたからこそ、損得勘定抜きで、人生を懸けて心からやりたいと思えることに、お金と時間を投じていくことができる。その準備が整ったということです。
「もっと稼ぐ」ステージから、「心からやりたいと思えること=人生の目的を果たす」というステージへ、安心感と安定感をもって進むことができるのは、物質的に満たされたからこそです。
天命・人生の目的を見つめ直すチャンス
ここまで挙げた中で、どれかひとつが当てはまる人もいれば、すべてが少しずつ当てはまる人もいるかもしれません。
夢を叶えたい、お金持ちになりたい、自由になりたい、好きなことで生きていきたい……さまざまな動機でビジネスを始めたはずです。
実はそれらは一種の「エゴの願い」であり、実は魂レベルの「本質の願い」とは別物であることがほとんどです。
エゴの願いを叶えていくと、溢れ返った玩具箱の玩具を取り出していくように、どんどん箱の中の底が見えてきます。
あなたが「売れてるのにつまらない」という悩みや迷いは、ビジネスを通してさまざまなことを実現してきたからなんですね。
だからこそ、ここからどんな道を選ぶかが、ビジネスの結果のみならず人生の結果を決めると言っても過言ではありません。
さらなる「エゴの願い」に応えていくのか、「本質の願い」の声を聞くのか。
もうちょっと叶えたい「エゴの願い」があるという人もいるかもしれません。
どちらを選んでも良し悪しはありませんが、強いて言うなら「今の自分がワクワクするほう」を選んだほうがいいでしょう。
私の場合、最初は後者の選択肢があること自体を知りませんでした。
稼ぐことで「エゴの願い」を叶えてしまい、新しい「エゴの願い」を見つけようとして、一生懸命ウロウロしていたのです。
「本質の願い」を叶える道を選ぶと決めてからは、一気に視界が開け、どんどんワクワクが高まり、今ではすべてが楽しく活動しています。
「つまらない」という感情も向き合い方次第では大きな転機になります。
しかしその転機をひとりでどうにかしようとすると、「深刻に考えすぎて、的外れな方向性に勢いよくブレてしまう」ということがよくあります。
なのでまずはそうした転機をサポートしてもらえる環境をもって、安心感に包まれながら自分の成長を楽しんでくださいね。