メンターという名の先人の偉大さ

こんにちは、大場麻以です。

私の人生には、恩師が何人かいます。

もちろん「恩師」と大袈裟に表現しなくても、私は今まで関わったすべての人から、さまざまな学びを得ています。

しかしそれでもやはり、「人生の根幹に関わる学びをいただいた深い縁の相手」が、何人かいます。

そのうちの一人が、私が初めて数百万の高額投資をし、ビジネスの方法とマインド、スピリチュアルの本質の入口までをも、何気なく教えてくれた「メンター」の存在なわけです。

先人の苦労は想像を超える

先日、メンターとお茶をしながら過去の話を聞く機会がありました。

過去にビジネスで苦労をしたという話は聞いたことがあったものの、具体的に何があったかまでは聞いたことがありませんでした。

よくある借金をして、首が回らなくなりながら、チャンスを掴んでV字回復、そして成功の道へ……

ざっくり表現すると、これはよくあるサクセスストーリー。

しかしよくよく中身を聞くと、関わっていた人がとんでもなかったり、「そ、そんなことが……」とわりとドン引きしてしまうような壮絶な経験をされていたことが分かったんです。

メンターは例外なく「自分以上の苦労をしている」

その後にふと気がつきました。

どうやら「学びを請う縁ある相手」というのは、例外なく自分よりヤバい経験をしているようです。

とても経験豊富で、自分では経験しないような経験をしている。

しかも憧れるような素敵な経験が豊富というより、失敗や辛いこと、大変なことといったネガティブな経験が豊富なんですね。

「学びを請う相手」が「メンター」であれば、メンター自身がネガティブな経験に富んでいて、そして他のネガティブの実態もよく知っている。

そしてメンターが先にヤバい経験をしてくれているから、教え子である自分はその経験をせずに済む。

なぜなら善意あるメンターなら、過去の痛みの教訓をもって、私たちが二の轍を踏まないように注意を払って導いてくれるものだから。

そしてこれはメンターに限らず、これまでのすべての恩師に言えることであると気が付いたんです。

土の時代を生き抜いた叡智のおかげで、私たちはラクに生きられる

年齢的に先輩か後輩か、時代が先か後かというのは、「良質な学び」の条件には関係ありません。

しかし土の時代は、努力と根性、特大の痛みをもって相応の報酬を得る……そんな重たい時代であったことが否めないのもまた事実です。

土の時代を生き抜き、今の時代に「魂の経験」がベースとなった叡智を教えてくれている人たちがいるからこそ、私たちはよりラクに生きることができる。

ここ最近、それを常々感じるのです。

なにしろどう考えても、メンターや他の恩師たちが経験したような「ヤバい経験」を私はしていませんからね。

そしてこれは個人のカルマの多寡にとどまらず、それぞれの時代にバトンリレーがあるからである、とも感じています。

時代と魂のバトンリレー、次元上昇のプロセス

私の恩師たちは、私たちの時代の礎に。そして私たちは、これからの時代の礎に。

そうやって経験という名のエネルギーを昇華し、次元上昇に繋げていく。

エネルギーは地球レベルでどんどん軽くなるから、この先を生きる人たちほど、どんどんラクになっていくわけです。

では前の時代の人たちは癒されず救われないのかというと、そんなことはありません。

私たちは自分が体験したいことを体験するために、時代も両親もしっかり選んで生まれていますから、決して「前の時代の人ほどツラくて可哀想」ではありません。

ただシンプルに、「他者を想って学びを渡していく」プロセスが尊いのです。

霊的なレベルアップと同じ構造もある

より詳しい人が、詳しくない人に教える。
知っている人が、知らない人に教える。
経験と知識のある人が、経験と知識のない人に教える。

これは霊的な成長においてもパワフルなことでもあります。

なぜならそのような経験のバトンリレーは、霊的な世界でも行われていることだからです。

魂のグループとか魂の学校とか、表現は諸説ありますが、霊的にも「先生」に近しいものは存在するのです。

それは崇拝する相手ではなく、経験や叡智が豊富なリスペクトする相手という感じですね。

そして実は「先生」自身も、教えることを通して、自分の魂を磨いていきます。

つまり、正確には一方通行の教えではなく、学び合い・高め合いでもあるんですね。

これからの私たちは時代の節目を担う存在

これまでの時代の先人たちが、土の時代のパワフルさを超えていく人たちだったのであれば、これからの私たちは時代の節目を担う役割になってきます。

もちろん、土の時代からスライドして節目も担う人もいるわけで、明確な区切りがあるわけではありません。

ただ、時代の節目ということは、「めちゃくちゃ良い時代自体は体験できないかもね」というのがあるんですね。

五次元以上の意識、本当の自由と豊かさが「一部個人だけではなく、全体で実現されている時代」というのは、どう考えてもあと数百年は先です。

それを「損な役回り」と感じる人もいるかもしれません。

しかしこの時代を選んで生まれてきたということは、過去の重苦しい時代の癒しから、全く異なる新しい時代への破壊と創造、再構築に携わることを望んで生まれてきたと言えます。

ハードな人生をあえて選んで生まれてきた、やる気満々の魂。とも言えるのかもしれません。

節目にいるからこそ、メンターや先人たちから受け取っているものに意識を向け、それを大切に自分自身に統合していくことは、とても大切なことです。

それこそが、個々人のレベルを超えたより大きな統合を起こすことに繋がり、魂のバトンリレーがよりパワフルで柔軟なものになっていくのではないでしょうか。

一人