なぜコーチングビジネスには「嫌われる勇気」が不可欠なのか?

不機嫌な表情の看板

こんにちは、ミリオンコーチ育成専門家のmai(@maimecc)です。

「嫌われる勇気」とうい書籍流行ってから時が経ちますが、ビジネスにおいて「嫌われる勇気」というのは必要不可欠です。

ここではその理由について説明します。

なぜ「誰にも嫌われたくない」を手放すべきなのか

埃を手放す人の手

できることなら誰にも嫌われたくない、誰も敵に回したくない。

多くの人はそう思うのではないでしょうか。

しかしそのようなスタンスと姿勢は、ビジネスには悪影響を及ぼすケースが少なくありません。

そもそも誰にも嫌われないという状況はありえない

人の好き嫌いは千差万別です。

あなたの好きな食べ物を嫌いな人が必ずいるように、あなたを嫌う人、あなたのサービスを嫌う人というのは必ず存在します。

仮にあなたが誰にも嫌われないことを目指して無色透明な人間になったとしても、その無色透明さを嫌う人もいるのです。

なので、そもそもすべての人に嫌われず受け入れられるという目標自体が現実的ではありません。

成功すれば目立ち、目立てば「母数」が増える

そしてさらに言えば、コーチとして成功して稼げるようになるということは、多くの人に存在を認知されるということでもあります。

そうなると、あなたのことを好きになる人も増えますが、あなたを嫌いになる人も増えます。

それは成功していく上では避けては通れない道であり、仕方のないことです。

もしこれから成功を目指すのであれば、自分を取り巻く環境の変化は受け入れていく必要があります。

万人ウケのサービスは誰の心にも届かない

吊り下げられたハートマーク

コーチとして稼げるようになるには、高単価でセッションを売ることが大前提です。

あなたは数十万〜数百万のコーチングを将来に渡って提供するわけですが、果たして100人いたら100人があなたのコーチングを買うでしょうか?

そんなわけありませんよね。

100人中10人も買おうとは思わないでしょう。あなたの高額なコーチングを買うのは、100人に1人程度の割合なのです。

だからこそ、目の前にいる100人に喜ばれることを目指すのではなく、100人の中の1人、あるいは101人目があなたに対して「ぜひお願いします、助けてください」とやってきてくれるような発信やサービス提供をする必要があるのです。

100人中100人が喜ぶサービスはコーチングビジネスとして成り立たない

ではもし100人全員が喜ぶサービスを提供しようとしたら、どうなるでしょうか?

まず、100人全員が必要とするような、曖昧かつボヤけた、ふわっとしたサービスを提供する必要があります。

たとえば「毎日をイキイキと過ごせる」とか「目標達成できる」とか「自分らしく生きる」などですね。

実際にそうしたテーマを扱うコーチは多いですが、確かに誰もが何かしら当てはまるテーマです。

しかし得られる未来が明確ではないので、セルフイメージが高い人はコーチングを受けるまでもなく自己解決できてしまいます。

テーマ自体が漠然としている分、幅広く対応した結果、提供できる価値(連れていける未来への距離)も小さくなるため、そうしたコーチングは安価になります。

安価なセッションを提供していると、多く集客し続け、多く売り続けるスタイルになるので、売上は低迷し、コーチ自身も疲弊してしまうのです。

100人の中の1人の心に深く届けることには発信を差別化すること

では100人の中の1人にあなたのコーチングを買ってもらうにはどうしたらいいでしょうか?

それは、周りとは異なる発信をすることです。

当たり前ですが、周りと同じことを発信していても、1%の未来のクライアントには届きません。あなたの発信は埋もれてしまうだけです。

皆が思っている当たり前のこと、皆が共感できる魅力的なエピソード、あなた自身のとりとめもない哲学など、そうした内容は99%に浅く届いても、1%に深く届かないのです。

では周りと異なる発信をするにはどうしたらいいのでしょうか?

それは、1%にしか響かない発信をすることです。

1%の、あなたのコーチングを必要としている人の心に深く刺さって抜けないような発信をするということは、99%を無視するということでもあります。

極論、99%がどう思おうと関係ないのです(誹謗中傷することはもちろんダメですが)。

たとえば私は「プロコーチとして独立するために資格はいらない」とよく言っています。

これは資格を一生懸命とっている人たちや、スクール運営者からすれば癇に障る発信かもしれません。そう感じて嫌がる人たちは、私にとっての99%です。

ではこの場合の1%はどんな人かと言うと、「資格は必要ないんだと納得し、共感する人」、あるいは「資格を取ったけど結局理想的な収入を得られずに困っている人、助けを必要としてる人」です。

そうした1%の人たちに自分の存在を届け、その人が望むなら助けることができるよう発信をするのが、ビジネスにおけるマーケティングです。

あなたのビジネスはクライアントのためにある

あなたのビジネスは、あなたや社員などの関係者、そして過去・現在・未来のクライアントのためだけのものです。

クライアントにいかに見つけてもらえるか、そしてあなたというコーチを必要とする人といかに縁を得られるか。

コーチングビジネスにおけるマーケティングは、そこにかかっていると言っても過言ではありません。

むしろ1%のそうした人たちに出会えて、助けることができるなら、お客様ではない99%の人たちからどう思われようと構わないというものですよね。というより、99%を気にかけている暇はないはずです。

「嫌われたくない」という感情は、自分にベクトルが向いているから、自分のことが可愛いから湧き出てくる感情です。

クライアントに正しくベクトルが向けば、おのずとそのような感情は消えます。

あなたもプロコーチとしての自立を目指すなら、しっかりとクラアイントだけを見据えてビジネスに邁進していきましょう。