こんにちは、ミリオンコーチ育成専門家のmai(@maimecc)です。
一昔前にはほとんどの人が知らなかったコーチングも、さまざまな場で利用されるようになってから多くの人が知るところとなりました。
しかし心理カウンセラーのような仕事とは異なり、「コーチを本業にする」ということがどういうものなのかはあまり触れられていません。
ここでは、本業のコーチを本業にするためのコーチングビジネスとは、一体どのようなものなのか説明したいと思います。
コーチングビジネスにおけるコーチの役割とは?
ビジネスである以上、商品をクライアントに提供する必要があります。
しかしコーチとは目に見える物質的な商品を売る仕事ではありません。
ではコーチが提供する商品とは一体なんでしょうか?
それは、「クライアントにとっての理想の未来」です。
人によっては曖昧でファンタジーな話に聞こえるかもしれませんが、誰しも多かれ少なかれ、理想の未来、理想の自分というものを夢見ています。
それを叶えるために教え導くのがコーチです。
もっともメジャーでわかりやすい例はスポーツコーチ
恐らく「コーチ」と聞いて一番最初に想像つくのはスポーツコーチではないでしょうか。
実は、このスポーツコーチもコーチングビジネスとして成立する商品価値を提供しています。
多くの場合、スポーツコーチのクライアントは選手です。
ではスポーツコーチは選手にどんな理想の未来を提供しているのでしょうか?
それは、大会における優勝や、オリンピック出場などです。
選手はただ漫然と、日々の練習で技術向上に励んでいるわけではありません。
優秀な成績を残したい、勝ちたい、大会に出場したい、そうした理想の未来を追って日々励んでいるわけです。
選手がそうした理想の未来に到達できるよう、サポートするのがスポーツコーチの役割です。
スポーツコーチ以外のコーチングビジネスの在り方
スポーツコーチはもっともわかりやすい例でしたが、他にはどのような理想の未来を提供するコーチがいるでしょうか?
有名どころだと、他にも以下のようなコーチが存在します。
ほんのごく一部ですが、見たことがある内容もあるかもしれませんね。
特にダイエットに関してはRIZAP社のイメージが強いのではないでしょうか。
英語学習についても、ただコンテンツ学習を促すだけじゃなく、チャットや通話での英語コーチのサポートが当たり前に提供されるようになりつつあります。
これらのコーチは、携わるジャンルは全く異なりますが、「お客様の理想の未来の実現をサポートしている」という点が共通いていることがわかるのではないでしょうか。
TOEICスコアで高い得点をとって転職に活かしたい、痩せて魅力的になりたい、起業して独立したい、結婚して幸せになりたい……
人によって「理想」の形はさまざまです。
しかし、英語コーチは婚活のプロではないし、起業コーチはダイエットに精通していません。
つまり、それぞれの領域でプロフェッショナルとしてお客様の理想実現に全力を尽くすのがコーチであり、それを職業とする在り方がコーチングビジネスなのです。
コーチングビジネスは誰にでもできる?
ではプロフェッショナルとしてコーチを本業にするのは誰にでもできるのでしょうか?
結論から言うと、誰にでもできます。
その理由をお伝えします。
同じ領域のプロでもサポート対象は幅広く存在する
たとえばテニスのコーチをするにしても、その対象はさまざまです。
全米大会への出場をサポートするテニスコーチもいれば、シニアの健康維持をテーマにしたテニスコーチもいるでしょうし、小学生が全国大会に出場するためのテニスのコーチもいます。
シニアへ指導しているコーチが、全国を目指す小学生の指導はできません。
また、全米出場をめざす選手をサポートするコーチが、シニアの健康維持のたの指導もできません。
つまり、同じテニスコーチであっても、誰のどんな理想の叶えるプロフェッショナルかどうかは細分化されるということです。
すべてのテニスコーチが全米レベルのノウハウを持たなければ活躍できない、というわけではありません。
そこに叶えたい理想の未来があるのであれば、それをサポートするコーチには存在価値があるのです。
重要なのはコーチ自身が理想の叶え方を知っているかどうか
ただ、ひとつ重要な点があります。
それは、コーチ自身がサポートする相手が抱く「理想」に対し、その叶え方を知っているかどうかが非常に重要であるということです。
なぜなら、相手は理想の未来に到達していない、つまり理想を叶えたことがない相手です。
叶えたことがないということは、叶え方を知らないということです。
このような相手に対して、ただ質問したり、傾聴したりするだけでは、何も前進しませんよね。
そのため、コーチ自身が理想の未来の叶え方を知っており、理想を叶えるために何が必要かを理解している必要があります。
もちろん、自分が叶えられるのと同じように相手が叶えられるわけではありません。
自分が躓かなかったところで相手が躓いたり、思いも寄らない障害が表れて、新たにその乗り越え方を習得する必要も出てくることでしょう。
完璧な人間が存在しないように、完璧で万能なコーチはいません。
そのあたりは、実際に経験を積んでコーチ自身もレベルアップしていくしかない部分ではあります。
しかし、その領域について全くの無知、ノウハウの蓄積がゼロとなるとさすがに話になりません。
そういった意味では、コーチは自身のこれまでの経験で既に培ってきているもの、経験、強みの中から自分の専門領域を定める必要があります。
今はできなくても、これからできるようになることは商品にできる
「自分にコーチとして活躍できるような経験や強みはない」と思われる方もいるかもしれません。
もちろん、すでに何らかの専門性を打ち出せるものがあればそれに越したことはありませんが、実はその強みや経験が需要があるとは限りません。
需要がないものを売っても、欲しがる人がいなければビジネスにはならないので、需要ありきで考える必要があります。
そのような中で、「今の自分にできることが何か」という基準で考えると、どうしても商品が狭くなってしまいます。
そうした場合は、自分が遅かれ早かれできるようになること、これからできるようになることは何か、という視点で考えることが重要です。
どんなプロフェッショナルも、はじめは素人です。
素人の状態からプロセスを経て専門性を獲得するわけですが、そのプロセスをこれから踏むことで、あなたはプロになれます。
もちろん、そのプロセスに膨大な年月がかかる領域もありますから、すべての領域に通用するわけではありません。
しかしそのプロセスをこれから踏んでいくことを前提として、小さなプロとしてスタートし、確固たる専門性を確立することで、理想の未来へ連れていくプロとして活動することができます。
コーチングビジネスとして成立しないのは、誰にでも当てはまる浅く曖昧な商品を提供すること
もし仮に自分に専門性がないからといって、「今の自分にできること」を中心として提供しようとするとどうなるでしょうか?
コーチングスクールでは、「コーチングは教えない」「コーチに専門性は必要ない」ということを掲げ、それを免罪符とした多くのコーチが、何も専門性を持たずに活動しています。
そうしたコーチたちが提供するのは「自分らしく生きる」「モヤモヤがすっきりする」「目標を達成できる」といった、誰にでも当てはまるようであり、その実、誰の理想を叶えるわけでもないコーチング商品です。
こうした商品を売るとなると、当然ですが価値が下がります。
誰にでも提供できるということは、サポートを依頼するにあたって、あなたというコーチである必要がなく、差別化できていないということだからです。
価値が下がるということは、単価が下がるということです。
単価が下がるということは、キャッシュフローが崩れやすく、ビジネスとして成り立たないということです。
だからこそ、コーチングビジネスに取り組むにあたっては、専門性が必要不可欠なのです。
まとめ
コーチは、他者を助け導く仕事です。
目に見えない商品を提供することになるので、生半可なことはできません。
しかし、コーチングビジネスのフィールドは非常に広く、あらゆる領域の専門性を扱うことができます。
それはつまり、誰もがプロコーチとして、誰かを助けながら対価をいただくことができる仕事であるということです。
これを読んでいるあなたも、正しくステップを踏んでいけばプロコーチとして活躍し、独立起業することは十分に可能です。
誰かを理想の未来へ導く、プロフェッショナルなコーチになってくださいね。