こんにちは、大場麻以です。
「お金のブロックを外したい」
「お金のブロックを外せば豊かになれる」
そのように考えて「どうすればお金のブロックを外せるのか」と学びやワークを繰り返している人が少なくありません。
しかし……「お金のブロックを解除したい」と思うほど、あなたのお金のブロックは深く心に根付いていくとしたら?
「お金のブロックを外せた」と思っても、実は外せたどころか、新たなブロックを生み出していたら?
「お金のブロック」を正確に知る
私は自他ともに、お金のブロック解除をこれまでいくつも行ってきました。
しかし「お金のブロックを外しましょう」というアプローチは、ほとんどしません。
なぜなら「お金のブロックは外せば外そうとするほど強固になる、無自覚的な呪いのようなものだから」です。
そもそもなぜ「ブロック」なのか?
当たり前ですが、私たちの心の中に「物質的なブロック」は存在しません。
お金のブロックというのは、お金にまつわる感情の動き、固定的な概念、エネルギーの方向性といった「目に見えないもの」に対してあえて象徴的な形を与えたものです。
私はビジネスに関するコーチングやコンサルティング以外にも、所謂スピリチュアル分野であるエネルギーリーディングやチャネリングを行うこともあります。
脳科学やスピリチュアルなど「目に見えない分野」におけるよくあるワークの中においては、「イメージの中で形を与える」ということをよく行います。
色、形状、重さ、質感など、そうした具体的な形を与えることにより、本来捉えられないものを捉えやすくするのです。
形を与えるから、捉えることができる。
捉えることさえできれば、手放すことができる。
これがマインド、脳科学、心理学、潜在意識、スピリチュアルといった領域における、王道の考え方ですね。
一方で、これにはネガティブな側面もあります。
形を与えるから、執着する。
ブロックさえなければ……
ブロックさえ外せれば……
何か引っ掛かることがあれば、「きっとブロックがあるからだ」
お金に困ることがあれば「ブロックさえ外せれば」
どんなに学んでも豊かになれないなら「まだブロックを外し足りないのだ」
このように、ブロックに執着し、こだわるようになるのです。
これがお金のブロックや、マインドブロック、メンタルブロック外しの負の側面であると言えます。
この差はどこからくるのかというと、そもそものブロック解除を望む動機です。
「お金のブロック解除」の負のルートに落ちないために
ブロックという形を与えることで、手放せる人、執着する人。
正直なところ、お金のブロックを外したいと思った時点で、そのままだと「ブロックへの執着」ルートに突入します。
これは脅しではなく、私が実際に多くのクライアントさんを見る中で感じてきたことです。
しかしこうした記事を読んでいただくことで、自分の内面を見つめ直すきっかけになり、「お金のブロック」というテーマへの向き合い方を変えることができるはずです。
「お金のブロックを外したい」という感情はどこからくるのか
そもそも「お金のブロックを外したい」という感情は、どこからくるのでしょうか?
それは、あなたの中にある他責・被害者意識・欠乏感です。
豊かになれない原因、満たされない原因を「お金のせい」にしているということです。
あなたが今、お金に困っているとしましょう。
お金がなくて、イライラして、人間関係も冷えて、請求書を見るたびに胃がキリキリして……
「この現実を変えるには、お金が必要だ。お金があれば、状況は好転するに違いない」
そう思うわけです。
そこでお金のブロックという存在を知ったときは、「そうか、自分のこの現実はお金のブロックによるものだったんだ!」と答えを得たような心地になったことでしょう。
しかし、あなたはいくら学んでもお金のブロックを外せません。
一時、お金を得たとしても、またお金がなくなってしまいます。
なぜなら、あなたはもうこの時点で「お金に人生の豊かさを左右される、お金の奴隷」になっているからです。
それは、「お金があるかないかで、自分の豊かさのレベルが決まるという前提に立ち、お金によって感情のジェットコースターを味わうことを許可している」ということでもあります。
私たちは誰もが例外なく「自分の現実はすべて自分で創ることができる」という本質を持つパワフルな存在です。
つまり、お金に困り、お金のブロック解除に救いを求める人は、「自分はどんな現実も創れるという本質的事実を忘れ、お金のせいで豊かになれない人生/お金があれば豊かになれる人生を自分で創ってしまっている」わけです。
お金のブロックを解除せずに豊かになる
お金のブロック解除を追求するほど、ブロックへの執着のループに陥ります。
それなら、どうすれば豊かになれるのか?
そのためにはポイントがあります。
- どんな現実も創れるという自分の本質を思い出す
- すでにある「豊かさ」に目を向け満たされた感覚を味わう
- お金に対する執着を手放し、お金を得るための手法への期待を手放す
- 不足感、欠乏感などの感情が湧き起こったら”感情の原因を特定せずに”統合する
- 満たされた感覚、ワクワクする感覚に一致する行動を起こしていく
それぞれに細かい内容があるのですが、数日分のセッションや講義にわたる内容なので、ここでは割愛します。
今回のテーマにおいてもっとも大事なのは、この中の「感情の原因を特定せずに統合する」です。
なぜ原因を特定してはいけないのか
お金のブロックでは、その原因として、幼少期の体験は、失敗に対する防御反応というものが挙げられます。
「うちはお金がないから」という親の言葉
「高いものを買って騙された」という失敗体験
これがお金に対して、ネガティブな意識を刷り込んでしまうということです。
これは確かに「お金のブロックを形成する一端」です。しかし、すべてではありません。
お金のブロックや心理学を齧っているとありがちなのは、感覚の正体、原因、根拠、それに対する言語化など「分析を始めてしまう」ところです。
ですが、目に見えない領域というのはシンプルに答えを出せるほど単純なものではありません。
目に見える世界と見えない世界、あるいは多次元的にいくつもの原因が絡み合っているものです。
それなのに「思考して分析して答えを出す」ということをしてしまうと、結果的に答えが部分的になり、偏ってしまいます。
お金にまつわるネガティブな概念は、あなたの想像を超えてもっとたくさんの因果が関わっているのに、それを無視してしまうわけです。
無視された概念は癒やされないままなので、結局はお金のブロックを外せなかったり、外したと思っても結局「もっと欲しい」「まだ足りない」を加速させるだけになったりするわけですね。
「ブロックを外す」のではなく「本質に一致する」
ではどのようなアプローチをしたらいいのか?
それは「内側に発生する感覚を統合する」です。
統合とは何か?
それは「本質意識、神意識、源意識、宇宙の源に”体験”としてのエネルギー・周波数を送り届ける」ということです。
本当のスピリチュアルというのは、目に見える世界・目に見えない世界をすべて内包した本質の領域なので、この統合というアプローチだけで、他のすべての心理学的手法が不要になるレベルの威力があります。
私たちの本質は「どんな現実も創ることができる意識」なので、「お金に困る現実」も創りたくて創っているものです。
しかし、「お金に困る現実」を通してモヤついたり、苛ついたり、落ち込んだり、無力感に苛まれたり、不安になったり……というその「感覚」は、本質の意識からズレており、一致していません。
「なんでも創れる神様は、お金を創れなくて不安になったりしない」ですよね。
この本質からズレたネガティブな感覚は私たちの人生を「重く、創りにくい硬いもの」にしている頑ななエネルギーです。
ただ、このエネルギー自体も望んで体験したものです。私たちはそのままならない現実を楽しむために三次元に生きてきました。
けれど、それを抱えたままだと「なんでも創れる本質」にまで意識の次元を上げることが難しいですよね。
だから、手放して源に送っておく。これが統合です。
イメージとしては、スキー場に行く前に、スキー板などを先に現地に郵送しておくのと似ていますね。
お金だろうとなんだろうと、なんでも創れるような意識次元に到達するために、重い荷物は手放して源に統合しておくということです。
私も私のクライアントさんも、お金のブロックを外そうとせず、「ワクワクするだけで豊かさ、楽しさを感じられ、やりたいことがなんでもできて、お金もついてきて、人や世の中の成長・幸福の助けになる」を実現しています。
本質に一致する。一致度を高めるために統合する。私がやってきたことも、これだけです。
自由と豊かさを叶えるために必要なことは、とてもシンプルです。
目を醒まし、本質に一致する
お金のブロックは、言い換えればお金という概念にくっつけたエネルギー的な重石。
お金を稼いでる起業家は、お金から自由になったように見えて数字の奴隷をやめられず
スピリチュアルの有名な先生もお金の話題になると途端に波動を落とします。
「お金」が一筋縄ではいかないのは、集合無意識レベルでお金の幻想に執着してしまってるという側面もあります。
スピリチュアルが怪しくとっつきにくいもののように感じるのも、私たちが困難さを味わい、右往左往しているほうが好都合だという存在がいるから。
本当は小難しいことをせずとも、統合して本質に一致するだけで、それを磨き上げていくだけで多くのことが自動的にクリアできるのに、それが一般的になっていないのは、いかに多くの人が強固な制限を抱えているかを物語っています。
しかし腑に落ちたかどうかはさておき、ここまで読み進められたあなたは、遅かれ早かれ「目を醒まし、制限を外し、本質に一致していく」ことができる人です。
あとは「これからの人生は、本質に一致して、自分を極めていく」と覚悟を決めるだけ。
そのチャンスが来たときは、逃さないでくださいね。