起業家の魂の分岐点 – エゴビジネスと神ビジネス

こんにちは、大場麻以です。

ビジネスには2種類あります。

それが、エゴビジネスと神ビジネスです。

エゴビジネスと神ビジネスとは?

エゴビジネスと神ビジネスとは何か?

簡単に表すと、エゴビジネスとは「今だけ・金だけ・自分だけ」の利己のビジネス。

そして神ビジネスとは「三方良し」の利他のビジネスです。

エゴビジネスは利益の最大化のために計算高く振る舞います。

しかし神ビジネスにおいては「本質は最善の答えをすでに知っている」という「自他の信頼」の在り方から生まれるため、より直感を重視します。

最大の違いがあるとすれば、神ビジネスは起業家自身の本質・神性が明確にビジネスに反映され、宇宙・天から大きなバックアップを得ているということでしょう。

さらに具体的には、エゴビジネスと神ビジネスには、以下のような違いがあります。

こうしてみると、エゴビジネスは劣っているものと感じられるかもしれませんが、実はそれは全く違うということをお伝えしおかねばなりまん。

エゴビジネスは、すべての起業家の通過点であり、必須とも言える成長過程のひとつなのです。

始まりは誰もがエゴビジネスである

伝説とも言える経営者も、長く語り継がれる起業家も、晩年こそは「立派な人だ」と称賛されます。

しかし彼らの初志の本音を見てみれば、

「モテたい」
「あいつを見返したい」
「金持ちになりたい」
「有名人になりたい」

といった、お世辞にも尊敬を集めるものとは言い難い、独善的なものがほとんどです。

もちろん私も人のことは言えないわけで、

「人に指図されたくない」
「自由になりたい」
「好きなだけ昼寝したい」
「たくさん旅行したい」

そういった動機で、独立起業に踏み切りました。

まさにエゴの塊。しかしこれは先述の通り、必要な過程なのです。

なぜエゴビジネスから始まるのか

多くの起業家はエゴビジネスからスタートします。

これは少し視座を高くして人の歩み、魂の動向を見たときにいくつかの理由があることがわかります。

  • 向き合うべきカルマとして、エゴビジネスとそこに紐付く体験を選んでいる
  • 自分の力で高い目標を達成できる・願望を叶えられるという「学習」をしている
  • 本当の望みへの飛躍のために一旦エゴを満たそうとしている

これらすべてが当てはまる場合もあれば、一部だけ該当するということもあります。

つまり、誰もがまずはエゴと向き合い、エゴを満たす。そんなフェーズが必要になります。

それはほとんどの人がまずは小学校へ通うように、魂の学びとしては必修過程と言えるでしょう。

決して見下すようなことでも、卑下するものでもありません。

起業家の魂の3つの傾向

魂の方向性としては、大別して三パターンです。

  • 過去生含めて満たされていなかった物質的欲求を、今世はいけるところまで満たそうとする魂
  • 物質的欲求はさっさと叶えて、その先へ飛躍しようとしている魂
  • ビジネスをただの学習の場として、本命の学びと体験は別の場所にある魂

本命の学びが別にある人の場合、身も蓋もないですがビジネスは続きません。

大きな失敗をするというより、挫折や、思い直しや、飽きなどで、自ら撤退するということが多いです。

「過去生含めて満たされていなかった物質的欲求を、今世はいけるところまで満たそうとする魂」

この傾向の場合、エゴビジネスをどこまでも発展させます。

「物質的欲求はさっさと叶えて、その先へ飛躍しようとしている魂」

この傾向があると、神ビジネスへの進化の機会が訪れるのです。

エゴビジネス卒業のサインとは?

神ビジネスへシフトする際は、明確な兆候があります。

  • 売れた後の高揚感が続かない
  • 新たな物欲が生まれにくくなる
  • 稼ぐモチベーションを維持できない
  • 今のビジネスが退屈になる
  • 売上を追求することに嫌気がさしてきている

これらが神ビジネスへのシフトの兆候です。

どれくらい売れたらその状況になるのか?というのは人によって異なります。

悩みの9割はお金で解決できますから、「切実な悩みをお金で解決し終えてしまう頃合い」、ひとりビジネスであれば、大抵年商1,000〜3,000万くらいではないでしょうか。

もちろん、住んでいる土地の物価や家族構成、稼ぎ頭が自分以外にいるとか、遺産があるとか、趣味にお金がかかるとかかからないとか、そうした個々人の事情によってケースバイケースです。

しかし共通して言えるのは「物やお金では満足できなくなってしまった」状況であると言えるでしょう。

贅沢に見えるかもしれませんが、当事者にとっては死活問題です。

神ビジネスにシフトする兆候、内側で何が起こっているのか?

起業するということは、それなりに高い意識を持っているわけです。

なのでこの兆候が現れたとき、一番焦るのは当人でしょう。

「こんなにやる気がないのはマズい」
「自分はどこかおかしくなってしまったんじゃないか」
「周りはどんどん稼いで、成果を出して、喜んでやっているのに……」

しかしここで焦っては非常に勿体無いのです。

なぜ今まで通り頑張れないのか?
なぜ今まで通りお金にワクワクできないのか?

それは、エゴが満腹になって落ち着いているから。

要は、食後の休憩中だと思ってください。

あれほど「もっとお金を、もっと称賛を、もっと人気を」と騒いでいたはずのが自我が、お金で色々と手に入れられて、静かになっている。

それが、やる気のなさの正体です。

エゴが静かになることで、その奥底に隠れた微かな声が聞こえてきているのです。

「もっと他にやりたいことがあるんだよね」
「本当の人生の目的はこの先にあるんだよ」
「目を醒まして、思い出して!」

そんな風に、奥のほうからあなたの本質の小さな声が聞こえてきてる。

それが

「本当にこれがやりたかったんだっけ?」
「本当はもっと別の姿を目指していたような……」

という違和感の正体です。

この微かな本質の声を無視し、違和感を見なかったことにし、「売上の高みを目指してお金を稼ぎまくるのが正しい姿だ」と思い込ませると、ちょっと悲劇です。

「おいこら、やる気出せ!周りを見ろ!その程度の売上で満足するな!お金はぜんぜん足りないんだから!」と、せっかく満腹で落ち着いているエゴを往復ビンタで叩き起こすわけですから、ふたたび比較、嫉妬、期待、落胆、欠乏のループに舞い戻ることになります。

生まれてきた理由、魂の目的、人生の究極の意義に取り組んでいくことを、後回しにしてしまうことになります。

数年後に改めて気がつくのか、今世では気づかずに、死後に来世へと持ち越すのか……いずれにせよ、それは夏休みの宿題を後回しにし続けることと同じなのです。

神ビジネスへのシフトは決して難しくない

神ビジネスへシフトするということは、意識の次元・視座を何段階も上昇させるということです。

それはつまり、ほとんど生きながらにして別人に生まれ変わるようなもので、既存の成功パターンを手放す必要があります。

そういう意味では、覚悟や決断は必要になることでしょう。

しかし時代は移り変わるものなので、既存の成功パターンなどに囚われていては、エゴビジネスでも神ビジネスでも成果を残すことはできません。

どのみち、随時変わっていく必要がある。

であれば、神ビジネスにシフトすることは「どう変わるか」だけの課題なのです。

どんな動機でビジネスに取り組むとしても、摂理を外れない限りは、ビジネス起因で不幸に見舞われることはありません。

すべては、あなたが何を望むか、その一度きりの「あなた」が人生で何を成し、残し、表現したいのか次第。

神ビジネスへ進化するのも、エゴビジネスをループするのも、あなたの魂の望み次第なのです。