ライスワークからライク・ライフワークを超えて、ライトワークへとシフトする方法

こんにちは、大場麻以です。

「自分の人生は本当にこのままでいいのか?」
「もっと他にやることがあるんじゃないか」

と、今の仕事や事業に疑問を感じていませんか?

人の仕事には、4つのステージがあります。

それが、ライスワーク・ライフワーク・ライクワーク・ライトワークです。

この4つのステージは、起業家かどうか、会社員かどうかといった立場は関係ありません。

自分の仕事や人生に対して、物質的にも精神的にも高いレベルで満たされているかどうか、その度合いの差を表す指標です。

もしあなたが「心の奥底から、魂レベルで満たされ充実し、そして経済的にも豊かで在りたい」と感じているなら、この記事はあなたのロードマップになることでしょう。

この記事では、仕事の4つのステージを解説するとともに、私自身の経験も交えてお伝えしていきます。

気をつけてほしいのは、どのステージにいるから良い悪い、優れている劣っているというわけではないということです。ライトワークに近付くほど、人生からネガティブは消えていくのは事実です。しかしながら、それぞれのステージでしか体験できないこと、味わえないことがあります。大切なのは、あなた自身がどこを目指したいかなので、目指す場所と現在地を知るためのヒントとしてください。

ライスワーク、ライクワーク、ライフワーク、ライトワークの4つのステージ

それではライス・ライク・ライフ・ライトの4つのワークについて、それぞれ説明します。

ステージ1:義務と給料のための「ライスワーク」

  • 意味: 生活費(Rice=ごはん)を稼ぐことが最大の目的。仕事内容への不満があっても、収入のために続ける状態
  • 特徴: 「お金のため」「生活のため」と割り切っている。仕事から得られる喜びや成長が少ない

私は会社員時代に、一時期仕事をライスワークだと割り切っていたことがあります。

それは決して新入社員時代、経験が浅い社会人時代というわけではなく、最初はライフワークだったのに、転職したらライスワークになってしまったということがありました。

なぜそんなことになったのか?

それは「楽しくないわけではないけどしんどい仕事」を辞めて、もっとワークライフバランスがとれた働きやすい仕事にしようとして転職したからです。

ワークはあくまでライフのオマケになり、結果としてやりがいを感じられない、張り合いのない日々になりました。

ライスワークという状態が悪いわけではないのですが、ライスワークで内側から輝くような人生を送れるとしたら、ライスワークの外に、圧倒的なやりがいや幸福がある場合なのかもしれません。

ステージ2:好きを仕事にする「ライクワーク」

  • 意味: 好きなこと(Like)を仕事にすること
  • 特徴: 自己満足や楽しさが主眼。情熱はあるが、社会への貢献度や収益の安定性は低い傾向がある

「好きなことで生きる」という言葉が一世を風靡した時期がありました。

ゲームが好きなのであればゲームクリエイターに、本が好きなら司書や作家に、注目されることが好きなら芸能人に……といった具合に、仕事に「稼ぐ」以上の価値を見出すための第一歩と言えます。

ただ、好きなことをそのまま仕事にしてみた結果、世の中の需要を無視したり、人の問題解決に貢献しないという結果になり、食べていけない=ライス(Rice)がままならない、となりがちです。

それを補う方法の一つが副業という選択肢であり、ライスワークが本業、ライクワークが副業、というスタイルが広がってきました。

ただその場合も、依然として本業のライスワークの存在感は強く、結局ライクワークに時間に没頭できないことがジレンマになったりするわけです。

私の一番最初の副業は、趣味ブログに広告を貼る、アフィリエイトブログでした。

これが書くことが好きだったからです。

最初に数十円入り、数ヶ月で数千円がの利益を得られたときは感動しましたが、いつしか辞めてしまいました。

ステージ3:人生を捧げる情熱「ライフワーク」

  • 意味: 人生(Life)をかけて没頭できる仕事。情熱と自己実現が原動力
  • 特徴: 収入に関わらず、やりがいを感じる。個人の内なる欲求を満たす側面に特化している

ライスもライクも超えたライフワークというのは、没入して情熱を注げるほど好きなことであり、情熱を注いだぶんだけ食べるにも困らないという在り方です。

公私の境が完全になくなり、

仕事とプライベートの境目がない。
本業と副業の垣根がない。
収益を得ることと貢献することに矛盾がない。

それがライフワークというステージです。

私もコーチとして活動すると決めてからしばらくは、このライフワークの在り方を目指し、独立起業してからはそれが完全に実現しました。

好きなことで人の役に立ち、十分な収益を得て、その収益で自分自身をチャージして、さらに人の役に立つ。

好きなことをやっているだけなので、働いている意識が何もないわけです。

このライフワークという在り方は、ひとつの完成系であると言えるかもしれません。

ステージ4:貢献と喜びが一致する「ライトワーク」

  • 意味: 自分の情熱が、他者や社会への貢献(Light)と結びつき、喜びと収入が両立している最高の状態
  • 特徴: 自分の存在意義・使命を感じ、高いモチベーションで働くことができる

ライフワークが完成系のように思われますが、実はまだその先があります。

それが、ライトワークです。

自分がすべての人生を創り、思うようにあらゆることを実現している。

それを理解すると、次のステージが見えてきます。

自分は何のために生まれてきたのだろうか?
何にこの人生を使うのだろうか?

それは「いまでも十分自由で豊かで幸福であるが、本当はもっと別の何かのために生まれてきた気がする」という理屈のない直感です。

もちろん、好きなこともできず、経済的にも不自由で、人生の選択と決定の主導権もない……という状態では、それはもはや「寝言は寝て言え」「まずは目の前のことに集中しなさい」という話になってしまいます。

しかし、ライクワーク、ライフワークと人生を切り拓いてきたなら、それは自分の力を発揮する方法を理解し、視座を上げてきたということです。

自分の無限の可能性を知り、視座が上がれば、もっと上のステージが見えてくる。

天命とも言うべき「本命の人生」を見出していくというのは、夢物語ではなくなってくるのです。

そのフェーズがライトワークへシフトするフェーズであると言えます。

ライトワークとは、天命を生き、人、社会、星、宇宙に貢献すること。

つまり本当の”全体”のために迷いなく自分の人生を生き、それが仕事となり、経済的にも十二分に自立し続けている状態。

それがライトワークのステージです。

私がライスワークからライトワークへシフトできた理由

私自身は、細かいステージの行ったり来たりはあれど、順調にライス→ライク→ライフ→ライトにシフトすることができました。

私の場合:ライス→ライクワークへのシフト

社会に出たはじめてのライスワークから、現在のライトワークに到達するまではちょうど15年くらいだと思います。

ライスワークからライクワークに進むまでには、自分が何が得意で、何が楽しいか、自分を見つめる時間をよく取っていました。

人一倍旅をし、人一倍本を読み、およそ「無駄」「非効率」と思われることに幅広く手を伸ばすことで、自分に対する解像度を上げていったのです。

これをやったのは大学時代から新卒3年目くらいまででしたが、感性を養う時間をたっぷり設けたことは、今でも私の財産になっています。

私の場合:ライク→ライフワークへのシフト

ライクワークからライフワークに進むためには、自分が好きなことを、どのように世の中に届けていくかという、ビジネスを知ることが必要でした。

今は起業塾や起業コンサルなど、ビジネスで売上を上げるための知識を教えてくれる存在はたくさんいます。

しかし私は値段もメニューも実績も度外視し、ただ自分の直観で投資先を選びました。

私の起業家としての軸を揺るぎないものにしてくれたと感じています。

これによって、大きな売上を出しながら、大きな余白を得るという、スタイルを身につけることができました。

私の場合:ライフ→ライトワークへのシフト

強いて言うなら、ライフワークからライトワークにシフトするときが、もっともハードルが高かったかもしれません。

本当の自分の天命・魂の道を知ろうと思ったら、エゴの周波数をたくさん外していく必要があります。

そうでなければ、自分の魂の本音が見えてこないからです。

たくさん売上を出しているビジネスモデルを見て、ワクワクしたとします。

仮にそれがエゴであり、ハイヤーセルフから見たらやってもいいけど、やらなくていいことだとしたら……

そこに乗っかった瞬間、壮大な魂の遠回りがスタートするのです。

だからこそ、魂の本音を知るために、恐れや不安、見栄やエゴを外していく。

そして見えてきた本音が、今までの自分とは全く違うものだとしても、既存の成功法を手放してでも、その本音にコミットする勇気と覚悟を持つ。

たとえライフワークとして上手くいっていても、食べていくために積み上げてきたことを崩すことは勇気が要ります。

ライスとライクが一体化したライフワークであれば、なおさらです。

ライトワークを生きる人生の感覚

現在、私は自分の魂の本当の望みを知ってからは、2〜3年ほどかけて段階的に自分自身やビジネスをアップデートしてきました。

その甲斐あって、現在は迷いなくライトワークを生きることができています。

すべてのフェーズが「これまでとは全く違う人生」という体感がありましたが、特にライトワークにシフトしてからは「どうしたらいいのか「どうしよう」という迷いや悩みが完全になくなりました。

そして

「やっぱりあっちがいいかも」
「やっぱりこっちが自分のやりたいことかも」

という見当違いな浮気や、魔が差すようなこともなくなりました。

自分の可能性を発揮すること、人生の目的を叶えていくこと、意識をどこまでも拡大して広く深く貢献していくこと。

それがただ、楽しくてやりがいに満ちて、日々最高の気分で過ごしている。そんな感覚です。

心から楽しいと感じて満たされるときというのは、お金がたくさん稼げたときでも、人からたくさん感謝されたときでもなく、自分の意識が拡大したとき。

自分の魂の進化・成長を実感したときです。

恐らく「やりがい」とか、「楽しみの定義」すら、まったく別の次元になる。

それがライトワークを生きるようになって、見えてきた世界です。

あなたもライトワークのステージへ進むなら

自分のステージがどこにいるのか、自覚できる人もいれば、いまいち分からないという人もいると思います。

それぞれのステージに明確な区切りがあるわけではなく、グラデーションになっていて当然なので「ライフワークのつもりだけど、モチベーションがライスワーク」ということもあるかもしれません。

しかしどんな人であれ、必ず必要になるのは「自分をクリアにしていくこと」、つまり悟り、覚醒、本質、波動を上げるというプロセスです。

そしてそこには少なからず、自分の人生に対する本気、誠実、覚悟が必要になります。

自分を本気で生きるということが、自分の命を大切にすることに繋がるわけで、自分への愛なくしてライトワークはありえないからです。

ライトワークで生きると覚悟を決めて、今目の前の課題、自分が向き合うべき物事をクリアしていきましょう。