コーチング資格を更新せずに手放した理由

こんにちは、大場麻以です。

私は昔、コーチングの資格取得に100万以上投資しました。

しかし実際は、コーチとして独立した直後にコーチング資格の更新せず、手放しました。

もう何年も前の話です。

しかしもしあなたが資格を持ち続けること、資格をアップグレードしていくことに迷っているなら、この記事はひとつの参考になるはずです。

コーチング資格を保有し続けるデメリットとは

ではコーチング資格を保有し続けることのデメリットとは何か。

それは、コーチング資格に「期待する効果」よりも「予想外の制限」が大きくなること。

いきなり結論ですが、私が資格を手放した結論はこれに尽きます。

デメリットというほど明確なものではなく、どちらかというと「身軽さに枷がかかる」というニュアンスに近いかもしれません。

この結論は、あくまで私自身が自分の表現、自分の創造を何よりも大切にする根っからの自由人であるから、というのが前提としてあります。

なので、「ここまでなら大きな失敗は無いから安心だよ」と示された枠内の中で、安心してコーチングをしたいという方には当てはまらないかもしれません。

枷と感じる人もいれば、その枷の重さが心地よく、安心して地に足をつけて立てるという人もいます。

それは良し悪しではなく、あくまで趣向、傾向の違いなのです。

少なくとも私にとっては、取得したコーチング資格に寄せていた期待は果たされず、制限だけが残った。だから手放すに至ったわけです。

では私たちがコーチング資格に期待する効果や、資格がもたらす制限とは何なのでしょうか?

コーチング資格に期待する効果

コーチングの資格を取得することで期待する効果は主に以下の通りです。

新規集客に繋がる
コーチとしての副業、独立に繋がる
コーチとして力量が付く
コーチとして箔や権威性が付く
市場において信頼性を示せる

そしてコーチング資格をグレードアップすればするほど、これらの効果は拡大していく。そう期待します。

しかし実際はというと、

資格表記の有無で新規集客には差が出ない
資格があっても売上には関係がなく、副業独立には繋がらない
コーチとしての力量が付いたのか付いてないのか、正直よくわからない
資格を持つコーチ同士においては、資格を保有していること、資格のグレードが箔になるが、一般のクライアントにその認識は無い
コーチング資格自体が数多存在するので、特別な信頼性に繋がらない

このように、資格を持つことによって得られると思っていた期待は、実はほとんど得られていないということが分かると思います。

コーチングスクールで得た仲間、学びは、価値あるものだったかもしれません。

しかしコーチングスクールでの学びの価値と、資格保有の価値は別物なのです。

コーチング資格によってもたらされる制限

一方で、コーチング資格によってもたらされる「制限」も存在します。

資格の更新に費用がかかる
資格の更新にテストがある
資格の更新のために履修すべき授業がある

シンプルな話、お金と時間が毎回かかります。

そして、更新における簡易テストなどでも、スクールが求める「正解」に沿った活動、思想、コミュニケーションスタンスであるかどうかをチェックされるのです。

コーチング資格を手放すことを決めた本当の理由

コーチングというのは普遍的な正解は存在せず、「目の前の相手と自分にとっての正解」を探究していくものです。

しかも答え合わせはできません。

今この瞬間は不正解のように見える対応になっても(たとえクライアントさんが不機嫌になり、関係が破綻するような出来事があったとしても)、自分にとって、あるいは相手の10年後においては正解と言えるかもしれないからです。

私は更新のタイミングでは、すでに自分のスタイルでセッションをしていたため、「お手本ありき」「正解ありき」のものに合わせていくということは、

みずから制限にかかり、不自由になるためにお金と時間を払うかのようなものでした。

私は一瞬資格を更新しようかと思ったのですが、資格更新のために履修しなければならない授業が、彼とのデート日にたまたま被っており「もういいや」と思い、辞めました 笑

資格を保有し続けたほうがいい人とは?

正直、これに当てはまる人はあまりいないんじゃ無いかと思います。

しかしもし敢えてあげるなら、資格を保有しておいたほうがいいかもしれない人は、大きく分けて2種類あります。

  • コーチとして自立する前の人
  • 資格を保有することがそのコミュニティへの参加権であると割り切る人

「コーチとしての自立」というのは、「コーチとして食べていく覚悟を決めているかどうか」です。

コーチとして食べていくなら、商品が必要です。集客が必要です。

つまり商売として形にする必要があるわけで、資格の存在はその際に大抵、あってもなくてもどちらでもよくなるか、ノイズになります。

しかしその覚悟を決める手前にいる場合は、資格はひとつの精神的な拠り所となるかもしれません。

あとは同じコーチングスクール出身の仲間と交流をしたり、スクール主催のイベントへの参加したりといった「コミュニティの一員であるための通行手形」として資格を保有するのはアリかもしれませんね。

実際に資格を手放して、どうなったか?

私は資格を手放しました。

その後どうなったか、不自由があったか?というと、良い意味で何も変わりませんでした。

資格を持っているときも、
資格を持ちつつ資格名の表記を辞めたときも、
資格の更新を辞めて手放してからも、

何も起こりませんでした。

ただ、私がその後売上が伸びたのは「自分の本質に一致して、自分が100%やりたいことをやったから」なので、もしかしたら資格を持ったままでは、目に見えない枷になって、今の私には成り得なかった……かもしれません。

コーチングの資格の役目というのは、「ここまでよく学びました」という修了証や表彰状のようなものであって、資格を取得した時点で、資格の役目は終わっていたのかもしれません。

そのコーチが何者であるかを語るのは、そのコーチの存在であり、エネルギーであって、どんな資格を持っているかではないからです。

コーチングセッションの要点はたったひとつ

資格がないとコーチとしてのレベルが低くなるんじゃないか?

セッションの質が下がるんじゃないか?

そんな不安を持つ人もいるかもしれません。

しかし、クライアントの人生を変えるようなセッションをする上で、必要なことはたったひとつ。

「本質に一致して生き、本質に一致してセッションをする」です。

本質を生きるだけで、コーチングは上手くいく

本質とは、源意識としての自分、ハイヤーセルフとしての自分です。

日々その意識で生きることで、視座が上がります。

視座が上がれば、俯瞰的にあらゆる悩みの根源を見透かせるようになります。

そして、その悩みに対して、源意識やハイヤーセルフとしての自分に一致して、自然体に、素直に言葉を発する。

これだけです。

信じられないかもしれませんが、私がお教えしているコーチの方々は、この在り方で数十万、数百万といった高額な対価をもらいながら、楽しくリラックスしてコーチング活動をしているのです。

これは悟り、ワンネス、アセンション、次元上昇といった観念に共通する本質でもありますが、「本質を生きる」を知り、体現するとコーチとしての活動はどうなるか。

商品や集客の質が変わり、顧客の質が変わり、セッションの質が変わる。

すでに活動しているなら、まず顧客の質が変わります(入れ替わりが起こります)。

これはまず初めに「昔からの繋がりの人々の契約解除」といった形で起こるかもしれません。

しかしあなたの波動が上がるからこそ、そうした変化が起こるわけです。

結果として、あなたがリラックスしてセッションをすることで、10与えたものから100の学びを得てくれるクライアントさんばかりになるわけですね。

コーチングで本当に救うべき相手とは

本質を生きると、身も蓋もない言い方ですが「客層」がよくなります。

しかしそれは、本当の意味で悩み苦しみ、のたうち回っている人たちから、遠ざかっていくことでもあるわけです。

あなたはもしかしたらそこに葛藤があるかもしれません。

本当に救うべき人こそ、そういう人たちなんじゃないかと。

しかし残念ながら、あなたが本当の意味で成長をするなら、それはエネルギーが上がることとセットです。

エネルギーが上がれば、その上がった先の周波数帯でしか、ご縁を結ぶことはできないのです。

しかし心配する必要はありません。

なぜなら、その悩み苦しんでいる人を助けるのが、あなたである必要はないからです。

それぞれの周波数帯を助ける役割を持つ人たちは、ちゃんといます。その方々に任せていくことが、全体の最適化に繋がります。

あなたが本質を生き、真に成長し、その時その時にご縁がある人たちに大切に関わること。

これが最大の社会貢献であると知ってください。

あなたのコーチングはもっと自由でいい

2025年、本格的に風の時代がスタートするとともに、地の時代は終わりを迎えました。

私はある意味では「資格へのこだわり」というのも、ある意味では本質からズレること、物質的な執着に近いものであると感じています。

なぜなら資格があろうとなかろうと、あなたはすでにパーフェクトな存在であるからです。

もし「すでにパーフェクトである」という前提から外れた人生を送り、理想とは程遠い結果ばかりを目にしてるならば、必要なことは「さらに付け加えること」ではなく「より外していくこと」なのです。

私も『エッセンシャル・ビーイング・コーチング・アカデミー』というコーチングスクールを、この風の時代に創りました。

資格は発行しますが、それは「本質から外れた人生からの卒業認定」のようなものであり、「本質を生き、それを伝えていく在り方」への祝福のようなものとして位置付けました。

なので、更新もなし、追加費用もなし、重たいことは全部なし。

スクール事業というのは、本当はそういう小さなキャッシュポイントが大切な収益源になったりするわけですが、それはこれからの時代には重たいな、というのが私の考えです。

あなたも、今よりもっとコーチとして自分の可能性を広げていきたいなら、「資格を保有するから素晴らしいコーチ」なのではなく「ただ在るだけで人を導けるコーチ」になると決めてくださいね。